東大王一覧

【東大王】に関するニュースを集めたページです。

東大生を特別扱いするメディアに違和感も(左から茂木健一郎氏、尾木直樹氏)
【対談】尾木直樹×茂木健一郎 東大生を特別扱いするクイズ番組への違和感
 東大前刺傷事件や大学入学共通テストでのカンニングなど、受験をめぐるトラブルが相次いでいる。教育現場ではいったい何が起きているのか。教育評論家の尾木直樹氏と脳科学者の茂木健一郎氏が緊急対談した。【全4回の第2回。第1回を読む】 * * *茂木:私のもとには、中学受験を控えた子のお母さんがよく相談に来るんですが、「うちの子は東大に入って、クイズ番組に出るような人になりたいって言うんです」と。尾木:ええーっ? そんな子がいるのー?茂木:いるんです。まだテレビには影響力がある。尾木:それは悲しいわ。茂木:受験教育が行きすぎた結果として、「東大信仰」が強くなりすぎているように思います。それにはメディアが煽っている側面が大きい。尾木:東大で「学びたいことがある」と志して、勉強するのならいいんだけど……公の電波を利用するメディアには社会的な責任があります。茂木:私は昔、『高校生クイズ』の司会をやっていたので、その頃から“東大王”伊沢(拓司)君を知っていますが、クイズをビジネスにつなげていくという、彼の戦略や生き方は素晴らしいと思います。ただ、彼自身も東大とクイズが結び付けられていることは、あまりいいこととは思っていないと聞いています。クイズはあくまで競技であって、本来東大だろうが何だろうが、関係ない。尾木:東大を特別扱いしているのが問題です。茂木:『高校生クイズ』にはクイズのガチ勢が集まってきて、進学校だろうが無名の高校だろうが関係なく、ガチンコでやることに価値があった。東大生が特別扱いされることは、ガチ勢にとって迷惑でもある。尾木:ああした番組で問われているのは、東大で学んで培った力ではなくて、中学受験の塾で勉強した知識なんですよ。茂木:『東大王』といった番組のネーミングも東大生に失礼だと思う。あんなことを勉強しているのかと思われかねない。尾木:私も別のクイズ番組に出演した際、「発想力や創造力が発揮されるようなクイズ番組はできないの?」と番組スタッフに提案したんですが、一時期、そういう方向でやってみたけど受けなかったんですって。ゲーム性が大事だと。茂木:正解・不正解がはっきりしていて、ポイントを積み重ねて勝つと。入試と一緒ですね。尾木:ああいうクイズで持て囃されて、彼らはプライドが傷つかないのかしら。(第3回へ続く)【プロフィール】尾木直樹(おぎ・なおき)/教育評論家、法政大名誉教授。1947年生まれ、滋賀県出身。早稲田大学卒業後、私立高校、公立中学の教師に。その後大学教員に転身し、合計44年間教壇に立つ。「尾木ママ」の愛称でテレビなどのメディアに出演。『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』(共著、小学館新書)など著書多数。茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)/脳科学者、作家。1962年生まれ。東京都出身。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科修了。クオリア(感覚の持つ質感)を研究テーマとする。第4回小林秀雄賞を受賞した『脳と仮想』(新潮社)など著書多数。※週刊ポスト2022年3月11日号
2022.03.01 16:00
週刊ポスト
かつての王者、TBSラジオの凋落に歯止めはかかるか
『東大王』にも影響?「クイズ番組が学歴信仰を助長」の批判が番組制作の逆風に
 1月15日、大学入学共通テスト初日に東京大学本郷キャンパスの試験会場前で起きた刺傷事件が、テレビ界に思わぬ波紋を広げている。事件を起こした名古屋の進学校に通う少年が、かねて東大を目指しており、教師から「東大は無理」と言われたことから犯行に及んだことが明らかになると、行き過ぎた「東大信仰」への批判が文化人から相次いだ。なかでも標的になったのは、学歴ブランドを全面に押し出した番組作りをしているテレビ局である。 ジャーナリストの池上彰氏が1月24日付の日本経済新聞朝刊に寄せたコラムでは、「東大だけが人生ではない」ことを受験生たちへのメッセージとして伝えている。一方、民放のテレビ局を厳しく批判した。〈指摘したいのは、最近の民放のクイズ番組の数々です。出演者のタレント一人ひとりの出身校が明記され、まるで「大学対抗戦」の様相を呈していたり、東大生がいかに物知りかを強調した番組だったり。そんな番組が増えてきたことにあきれていたのですが、こんな事件が起きてしまうのを見ると、黙ってはいられなくなりました。(中略)最近の傾向を見ると、「恥ずかしくないですか」と言いたくなります〉 この批判はネット上で大きな反響を呼び、コラムニストの小田嶋隆氏はツイッターで記事をリツイートしながら、〈ほんと「東大王」とか、作ってて恥ずかしくないのだろうかね〉と番組名まで挙げて辛辣なコメントを寄せた。 脳科学者・茂木健一郎氏も自身のブログで、〈日本の一部のテレビ局の、特定の大学生、特に東大だけを「スター」として扱うような演出方針は、青少年の心の成長に悪影響を与えるものとして議論されるべき時期が来ていると思う〉と指摘。学歴ブランドを活かした番組作りに逆風が吹いているのは間違いない。 そうしたクイズ番組の代表格と言えるのがTBS系の『東大王』だろう。はたして番組制作に影響はあるのだろうか。TBSに、番組が学歴信仰を助長する可能性についてどう考えるか質問したが、「そのようなことはない」(広報部)との回答だった。 だが一方で、いまだに東大が多くの受験生の目標であり憧れであることも事実。テレビ局は難しい判断を迫られることになる。
2022.02.02 07:00
NEWSポストセブン
司法試験に合格した鈴木光
元東大王・鈴木光さん 司法試験合格で「第二の山口真由」期待の声
 12月2日、クイズプレイヤーの伊沢拓司らとともにクイズ番組『東大王』(TBS系)などで活躍した元東大生の鈴木光さん(23)がInstagramを更新し、今年5月に挑戦した司法試験に合格していたことを発表した。司法修習が始まる10月までは渉外法律事務所で勤務していたという。TBS関係者が語る。「鈴木さんはテレビ番組出演時には『スタンフォード大学が認めた才媛』と呼ばれるなど、才色兼備の東大生として注目されました。昨年にはファッション誌『CanCam』でモデルデビューを果たし、自身の勉強法をまとめた著書も発売しました。 東大在学中の今年1月の司法試験では不合格でしたが、かねて希望していた渉外弁護士の夢を叶えるために、今年3月に『東大王』を卒業してからは司法試験の勉強に打ち込んでいたようです」 鈴木さんは、司法試験の合格と同時にアカウントを閉鎖することも報告。上記の投稿には、〈もう光ちゃんと交流出来ないと考えると悲しい〉〈アカウント閉鎖とのことで寂しいですが、今後の光ちゃんの活躍を心から願っております〉など、彼女の姿が今後見られないことを惜しむコメントが沢山寄せられている。 今年3月以降はメディア活動を引退することを公言していた。しかし、テレビ局の鈴木さんへの関心は未だ高いという。芸能記者が語る。「東大生でありながらもお堅い感じはなく、ユーモアのあるコメントもできる。現在、キー局の情報番組の女性弁護士枠は同じ東大卒でニューヨーク州弁護士の山口真由さんが定番ですが、鈴木さんは“第二の山口真由”になれる逸材。局側が放っておくはずがない。今後は情報番組のコメンテーターや討論番組の論客としてのオファーが殺到するでしょう」 法曹界のスターとなって再びテレビで輝く日はくるか。
2021.12.06 16:00
NEWSポストセブン
東京五輪金メダリスト断トツ人気はウルフ・アロン なぜTVオファー殺到?
東京五輪金メダリスト断トツ人気はウルフ・アロン なぜTVオファー殺到?
 東京オリンピックが終わってから、多くのテレビ番組からオファーが寄せられたメダリストたち。中でもさまざまなジャンルの番組に出演し、人気No.1といわれるのが柔道男子100kg級で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手(25才)だ。その人気の理由について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する * * * 東京オリンピックの閉会式から2か月あまりが過ぎた今なお、民放各局のバラエティにはメダリストたちの出演が続いています。 なかでも断トツの人気は、柔道男子100kg級金メダリストのウルフ・アロン選手。この1か月あまりを振り返ってみても、9月は18日の『炎の体育会TV』(TBS系)、21日の『デカ盛りハンター』(テレビ東京系)、22日の『世界くらべてみたら』(TBS系)、24日の『バズリズム』(日本テレビ系)、26日の『THE鬼タイジ』(TBS系)、27日の『有吉ゼミSP』(日本テレビ系)、29日の『東大王』(TBS系)、30日の『ダウンタウンDX』(読売テレビ・日本テレビ系)。 10月に入っても、1日の『まんぷくダービー』(TBS系)、3日の『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくりナンデス!日テレ系 秋のコラボSP』(日本テレビ系)、5日の『爆笑!ターンテーブル』(TBS系)、9日の『オールスター感謝祭’21秋』(TBS系)、12日の『今夜はナゾトレ 2時間SP』(フジテレビ系)、13日の『水野真紀の魔法のレストラン』(MBS・TBS系)、15日の『熱盛テレビ~熱く盛り上がるスポーツの秋SP』(テレビ朝日系)、16日の『新しいカギ!2時間SP』(フジテレビ系)、17日の『スクール革命』(日本テレビ系)、17日の『くりぃむナンタラ 初回1時間SP』(テレビ朝日系)に出演。 今週末も23日の『出没!アド街ック天国 ~新小岩~』(テレビ東京系)に出演したほか、24日の『戦闘中~忍の逆襲~』(フジテレビ系)への出演が発表されています。 東京オリンピックのメダリストには、バラエティ慣れした卓球・水谷隼選手や、ユニークなキャラクターのボクシング女子フェザー級・入江聖奈選手、女子バスケットボール・馬瓜エブリン選手らもいる中、なぜウルフ・アロン選手にオファーが殺到しているのでしょうか。 各局のテレビマンや番組関係者への取材を進めたところ、いくつかの納得できる理由が浮かび上がってきました。何でもできる万能タレントだった まず前述した出演番組の内訳を見ると、『炎の体育会TV』『THE鬼タイジ』などのアスリートらしい身体能力を生かしたものに加えて、『東大王』『オールスター感謝祭’21秋』ではクイズ、『デカ盛りハンター』『有吉ゼミ』『まんぷくダービー』では大食い、『ダウンタウンDX』『スクール革命』ではトークに挑戦。『オールスター感謝祭’21秋』で総合2位に輝くなどクイズをそつなくこなすほか、『まんぷくダービー』では計4kg超もの食べっぷりを披露し、『ダウンタウンDX』では魚をさばく姿を公開。あの内村光良さんから「しゃべりが達者なんです」と称えられるなど、タレントとほぼ同じポジションでのゲスト出演が目立ちます。 さらに見逃せないのは10月に入ってから、『爆笑!ターンテーブル』でお笑いネタのリアクション、『新しいカギ』でコント、『くりぃむナンタラ』でドッキリの仕掛け人と、よりお笑い要素の濃いポジションでの出演が増えていること。 とりわけ『くりぃむナンタラ』では、「ウルフ・アロン選手を有田哲平さんが遠隔操作する」という企画に合わせてボケを連発し、次々に笑いを巻き起こしていました。明らかに業界内でバラエティ特性を評価されている様子が伝わってきますし、まだまだオファーが増えそうなムードが漂っています。 ウルフ・アロン選手が業界内で評価されているのは、昭和のころから年齢層を問わず印象のいい「気は優しくて力持ち」というタイプのアスリートであること。柔道界で「強さの象徴」と言われる重量級の王者でありながら、常にニコニコと笑顔を絶やさない穏やかな物腰が目につきます。また、時にとぼけた表情を見せ、服の間から胸毛や腕毛をチラつかせるなど、まるで、ゆるキャラのような脱力感を漂わせていることもポイントの1つでしょう。 その上、制作サイドの意図を汲んでノリよくボケられるため、作り手にとっては「笑いの手数」という意味で計算ができる存在。「バラエティの出演者は同じ芸人ばかり」と言われがちな中、日本の英雄であるだけでなく、トークもクイズも大食いもこなし、笑いも取れるのですから、オファーが殺到するのも当然でしょう。すべては愛する柔道普及のために これほど出演が続けば当然、「バラエティに出すぎではないか」という批判的な声が挙がってしまうのも無理はありません。しかし、ウルフ・アロン選手は、そんな声を承知の上でバラエティに出演し続けているのです。 ウルフ・アロン選手は今年いっぱいを休養期間にあてて、年明けに再始動することを明かしていました。また、何度か「その休養期間で、柔道の競技人口やファンを増やすための活動をしていきたい」「柔道のイメージを変えられたら」などの発言をしています。 つまり、「出すぎ」と言われることは想定内であり、むしろ現在は柔道の普及につながりそうな手応えを感じているころなのかもしれません。もともとクレバーなウルフ・アロン選手なら3年後に行われるパリオリンピックへの道筋を逆算した上で、「今は休養が必要」「その間に普及活動をしよう」と思っているのではないでしょうか。 ウルフ・アロン選手はテレビ出演だけでなく、5日にはZOZOマリンスタジアムでロッテVS西武の始球式に挑み、8日には千葉県浦安署の一日警察署長を務めました。その際も、前者ではロッテのマスコットキャラ「謎の魚」を投げ飛ばすパフォーマンスを見せ、後者では署員とのエキシビジョンマッチを行うなど、しっかり柔道の普及活動を行っていたのです。 少なくとも今年いっぱいはバラエティだけでなくさまざまな場で、ウルフ・アロン選手の活躍が見られるのではないでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.10.24 07:00
NEWSポストセブン
伊沢拓司 「どんなものものみ込んでしまう、それがクイズの魅力」
伊沢拓司 「どんなものものみ込んでしまう、それがクイズの魅力」
 東大出身のクイズプレーヤーとして、昨今の“クイズブーム”を牽引している伊沢拓司。彼を一躍有名にしたのが、クイズ番組『東大王』(TBS系)だ。「この番組はクイズ王が自分のノウハウをオンエア内で惜しげもなく披露した点が画期的でした。見ている子供たちが『こうすれば東大王になれるんだ』と思えるんです」(伊沢・以下同) 東大王チームと芸能人チームがクイズバトルを繰り広げるのが見どころだが、東京大学を卒業した彼は、現在、解説者兼芸能人チームの助っ人として、番組に登場している。「本来、東大王チームが『壁役』なわけですが、最近は芸能人も強い。ぼく自身も、若い東大王たちの成長を助けられるよう、より高い壁でありたいですね。一対一で東大王を3人抜きしたときは気持ちよかったですし、逆に負けたらいまでも眠れないほど悔しいです(笑い)」 そもそもクイズにハマったのは中学1年生の頃。フットサル部に入ったもののついていけず、仕方なくクイズ研究部に転向。ところが、そこでクイズの楽しさを知り、高校時代には数々のクイズ大会を制するまでになった。「初めてクイズ番組に出たのは、11年くらい前の高校生のとき。それからずっとクイズにかかわっています。睡眠時間以外は全部クイズに結びついていますね。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、ネット、SNSなどすべてがクイズの情報源。クイズのトレーニングも、筋トレや家事をしながら音声などでやっています。日常すべてが仕事の糧ですから、ぼくは幸せですね。 クイズ番組も多様化が進んでいますが、どんなものものみ込んでしまう、それがクイズの魅力ですね」取材・文/北武司※女性セブン2021年4月8日号
2021.03.30 07:00
女性セブン
アップダウンクイズ
エリートが純粋に頭脳を競う知的ゲームに進化 「クイズ番組」の歴史
 いつの時代もテレビのゴールデンタイムの主役であり続けているクイズ番組。コミュニケーションを深めたり、知識やひらめきを競い合ったりできるため、コロナ禍の自粛生活の気分転換に、一家で楽しんでいる人も多い。そんなクイズ番組は、いつ頃生まれ、どう変化してきたのか?「戦後、GHQ傘下のCIE(※)の指導で、教養的な娯楽として米国や英国のクイズ番組をラジオに持ち込んだのが、日本のクイズ番組の始まりです」(※民間情報教育局、Civil Information and Educational Section) そう話すのは、クイズプレーヤーの伊沢拓司(26才)。 敗戦翌年の1946年にNHKラジオ第1で始まった『話の泉』が、日本初のラジオクイズ番組といわれている。「これは、聴取者から寄せられた問題に博学博職の文化人がユーモアを交えて答えるもので、問題が採用されるのは1300通に1通。採用されたら30円、解答者が解答できなかったら50円の賞金が出され、18年間続きました」と語るのは、専門誌『QUIZ JAPAN』編集長で日本クイズ協会理事の大門弘樹さんだ。「その後、読売新聞が1956年から日曜版で連載を始めた『ボナンザグラム』は、1950年代に米国で始まった新しい“伏字クイズ”です。当時はこれに応募する人たちで、郵便局があふれ返ったといわれています」(大門さん・以下同) そして、テレビにクイズ番組が誕生したのは1953年のこと。「長年、『ジェスチャー』が日本初のクイズ番組といわれていましたが、弊誌が調べ直したところ、テレビ放送開始3日目に人気ラジオ番組をアレンジした『三つの歌』という番組が放送され、その後、初のオリジナルクイズテレビ番組として、『私の仕事はなんでしょう』が、放送されたことがわかりました。いずれもNHKの番組です」 この第1次クイズブームの後、テレビの普及率が50%を超えた1960年代に第2次クイズブームが起こる。視聴者参加型がタレント型へと移行 民放では1963年の『アップダウンクイズ』(毎日放送)をはじめとする視聴者参加型の名物クイズ番組が次々に生まれ、1970年代まで隆盛を極める。 第2次クイズブームには印象的な番組が多く、『クイズグランプリ』(フジテレビ系)や『ベルトクイズQ&Q』(TBS系)などの帯番組が誕生する。 なかでも、民放のクイズ番組の草分けが『アップダウンクイズ』。「10問正解して、さぁ夢のハワイへ行きましょう」と、JALパックでのハワイ旅行を賞品にして、人気を博した。 その当時から、視聴者参加型クイズ番組に出演し、14冠を獲得、後にクイズ作家になった道蔦岳史さんは、1983年の全国大会で優勝した戦略をこう話す。「『アップダウンクイズ』の場合、1問間違うだけで下まで落ち、2問間違うと失格になってしまう。そのため、当時はお手つきをしないように30分間で50問中10問取れればいいと考えて、確実なものだけ答えました。それに、放送日やゲストにちなんだ問題に備えて、『今日は何の日事典』のような本で勉強したのも覚えています」 海外旅行が高嶺の花だった1970年代。海外旅行への近道だった視聴者参加型番組は、庶民の憧れの的となる。 しかし1980年代になると、海外ロケVTRを使った映像系クイズ番組が増える。この流れが進み、1985年頃を境に、視聴者参加型番組は減り、タレント型クイズ番組が主流になる。これが第3次ブームだ。その中で、人気を集めたのが『たけし・逸見の平成教育委員会』(フジテレビ系)だ。「実在する小中学校の入試問題を大人が解くことで、『この人って頭がいい。偏差値が高い』と認識してもらえる方向性を生み出した最初の番組でした」(大門さん) この番組で、驚異の正解率を連発し、元祖・芸能人クイズ王としてブレークしたのが辰巳琢郎(62才)だ。「ぼくが出演したのは、放送開始から半年後。すでに優等生だったラサール石井さん(65才)と田中康夫さん(64才)の間に割って入って、準レギュラーとして名前が知られるようになりました。 ただ、高正解率を続けていると、ぼくの苦手な問題が多く出題されるようになった。そんな出題者との戦いも面白かったですね」(辰巳) 1989年頃から1994年頃にかけての第4次ブームは、クイズ王番組の全盛期。主に、『史上最強のクイズ王決定戦』(TBS系)や『FNS1億2、000万人のクイズ王決定戦!』(フジテレビ系)が人気を得た。「それとともに、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)も年々スケールアップ。なかでも名作とされる第12・13・14回などのヒット作が、この時期に生まれました」(大門さん)おバカブームから超エリートが競う番組へ こうしたハイレベルな知的バトルがしのぎを削る中、『クイズ!ヘキサゴン』シリーズ(フジテレビ系)の登場により、“おバカブーム”が到来。これが第5次ブームとなる。同番組のクイズ作家をしていた道蔦さんは、当時をこう述懐する。「『クイズ!ヘキサゴンII』でチーム対抗戦を行うようになると、おバカタレントが誤答を連発。これがお茶の間でウケたんです。瞬発力で思いもよらない答えをする、優秀な“おバカタレント”を集めたのが、カギでしたね」 その反動で再到来したのが、2011年に始まり、いまも年1回の放送が続いている『最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王』(日本テレビ系)や、それに対抗してレギュラー番組に定着した『東大王』(TBS系)などに代表される、高学歴クイズプレーヤーが競い合う第6次ブームだ。「『頭脳王』は東大法学部首席卒業者や、数学オリンピック連続出場者など、超エリートだけが出られる番組です。その第3・4回で連続チャンピオンになった水上颯くんが、レギュラーとして加わったのが『東大王』。この番組がすごいところは、ゴールデンタイムの看板を素人の東大生に任せた点。この慧眼にありますね」(大門さん)  クイズ番組が登場して約70年。スタイルも問題も多様化してきたクイズ番組は、昔といまでどう変わったのか?「かつて、物欲を満たす視聴者型だったクイズ番組は、いまや超エリートが純粋に頭脳を競う知的ゲームへと進化しています」(大門さん)取材・文/北武司※女性セブン2021年4月8日号
2021.03.27 07:00
女性セブン
東大生ブームの火付け役、伊沢拓司
テレビで大活躍 押さえておきたい「人気東大生」の勉強法
 テレビで見ない日はないというくらいひっぱりだこな“東大生タレント”。特に彼らの活躍の場を広げた番組が、クイズ番組『東大王』(TBS系)だ。東大生チームと芸能人チームに分かれて対戦する内容だが、超難問クイズでもすいすいと解答していく東大生たちの姿を見て驚き、魅了された人も多いだろう。そんな彼らの今年の活躍と東大生になるための勉強法をまとめて紹介する。◆伊沢拓司(26才) 若者を中心に人気を集めるウェブメディア「QuizKnock」の編集長を務め、同メディアのYouTubeチャンネルの登録者数は150万人超え! 中学、高校と私学の雄・開成(東京)に進み、高校在学中には全国高等学校クイズ選手権(日本テレビ系)で史上初の個人二連覇を達成した。東大生ブームの火付け役ともいうべき存在で、現在は、朝の情報番組『グッとラック!』(TBS系)の木曜コメンテーターとしても活躍している。【My東大合格勉強法】 努力して記憶することが最も大切で、それができる人が受験勉強に勝てる人と語る伊沢は、勉強の8割は復習でなりたっているという。机に向かわずできるので受験生時代には電車で勉強した。自身が行った中で最も効果的な勉強法は、表計算ソフト「エクセル」に問題と答えを書き込んで一問一答形式で覚えること。◆林輝幸(23才)“東大文学部の叡智”と呼ばれる一方で『東大王』では、腰をくねらせて踊るダンスの“ツイスト”を間違えて“ジャスコ”と答え、MCのヒロミから“ジャスコ”とあだ名で呼ばれている愛されキャラ。しかしクイズの実力は本物で30万人ユーザーのいるクイズアプリ「みんなで早押しクイズ」で1位になった経験を持つ。【My東大合格勉強法】受験本番と変わらない生活リズムで勉強することを普段から実践していたという林。朝は7時前には起床し、就寝時間も夜12時過ぎくらいまでには必ず就寝していた。中学時代から東大受験を意識して行動していた林は「中学は3年間部活や行事を一生懸命に頑張り、高校3年間は受験勉強だけに集中」と決めていた。東大受験では“要領のよさ”が求められるので普段から土台となる基礎を何度もやることが東大への近道とインタビューで語っている。◆鶴崎修功(25才)高校時代、同級生と共に出場した数学コンテストで県内1位を獲得。鶴崎の最もすごいところはIQの高さで、自身で測ったところ驚異の165を記録したと公言している。また、昨年ファッション誌のイメチェン企画で前髪を上げた姿を披露したところ“かっこいい”と話題になり、クイズ以外でも注目を集めた。【My東大合格勉強法】鶴崎が勉強する上で大切と語っているのが“メタ認知”。メタ認知とは「勉強しているときに自分を別人のように監督すること」と鶴崎は表現している。わからない問題にあたったときに、解法を変えてみたり、図にして表してみたりすることもメタ認知である。それができるようになると、自分はどの方法でやれば効率よく解答へ近づけるのかがわかってくるそうだ。◆砂川信哉(25才)『東大王』出演メンバーきっての苦労人。東大には3浪の末に入学。当初はサブメンバーだったが今年4月に正規メンバーへと昇格を果たした。ほかにもマルチな才能を発揮し、人気番組『SASUKE』(TBS系)には自慢の肉体を生かし、3年連続出場。またカラオケを得意としており、自身のTwitterに高得点を記録した画像をたびたびアップしている。【My東大合格勉強法】沖縄県出身で受験の正確な知識を持っていなかったこともあり、確立した勉強法はなかったとインタビューで話した砂川。 「すごい時間勉強していた記憶がある」と答えているように質よりも量で知識を深めていったが、結果3浪することに。3浪したときに後がないと思い「苦手な教科の問題を勉強する時間を確保すること」を欠かさずしていた。◆松丸亮吾(24才)2019年テレビ番組出演本数ランキング(ニホンモニター調べ)で2018年のM-1王者・霜降り明星に次ぐ出演本数221本で堂々の2位にランクイン。前出の伊沢のウェブメディア「QuizKnock」と双璧をなす謎解き制作集団「AnotherVision」の代表を務めていた。また自身監修の書籍『東大ナゾトレ』(扶桑社刊)はシリーズ累計145万部を突破する大ヒットを記録している。メンタリストのDaiGoの弟としても知られており活躍の場はますます広がりそう。【My東大合格勉強法】自身の勉強法を“東大松丸式 勉強法”として公開し、大切なこととして2つのことを挙げている。1つ目に、1日にやるべきことを細かくリスト化すること、2つ目に、一つひとつクリアするたびに小さなご褒美を設定すること。 これを松丸は“クエスト式勉強法”と呼んでいる。また高校時代学年最下位だった松丸を支えたのは高校2年のときに亡くなった母親の参考書ノート。間違えた問題だけを母親がまとめたもので復習をしていた。◆水上颯(25才)“東大医学部のプリンス”との異名を持っていた水上。両親ともに医者というサラブレッドの家系で育ち、高校、大学と名だたるクイズ大会を制した。 『東大王』では2017年から東大王チームの大将として活躍。今年3月に同番組を卒業することを発表すると同時に医者の道へ。自身のインスタグラムで医師国家試験に合格したことを公表した。【My東大合格勉強法】問題を理解するまで道程を4段階に分けることがオススメとインタビューで答えている水上。1段階が「何も知らない」、2段階が「触ったことがある」、3段階が「ある程度理解している」、4段階が「人に教えることができる」という流れ。自分がいま向かっている問題がどの段階でどこの段階までに達していればいいのかを把握することが効率的な勉強法と語っている。※女性セブン2020年12月10日号
2020.12.01 07:00
女性セブン
個性あふれる東大生メンバーが活躍する『東大王』(公式HPより)
“バラ売り”がはじまった東大王、個で通用する好感度の高さ
 頭脳明晰な現役の東大生チームが、芸能人チームとバトルを繰り広げる人気クイズ番組『東大王』(TBS系)。番組人気の高まりとともに、当初はこの番組のみの出演だった東大生メンバーが別の番組への出演するケースが増えている。その背景とは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 毎週水曜19時台に放送している『東大王』(TBS系)のメンバーが他番組に出演する機会が増えています。「東大文学部の叡智」「愛称・ジャスコ」こと林輝幸さんは、6月16日の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)にトークゲストとして出演したほか、『林修の初耳学』(MBS、TBS系)に今夏からほぼレギュラー出演。さらに8月8日の『今田耕司☆ヒットの世界 東大生が通販してみた!!』(テレビ朝日系)、9月5日の『裸の少年』(テレビ朝日系)にも出演しました。「スタンフォードが認めた才媛」こと鈴木光さんは、『プレバト!!』(MBS、TBS系)の俳句コーナーに何度も出演しているほか、9月24日の『閃いたら勝ち』(TBS系)にカズレーザーさんと“チーム高学歴”として出演。「ミスター難読漢字」こと砂川信哉さんは、6月3日の『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)、8月8日の『今田耕司☆ヒットの世界 東大生が通販してみた!!』に出演。3代目大将であり、「IQ165の天才」こと鶴崎修功さんは、6月19日の『勇者ああああ』(テレビ東京系)に出演しました。 また、8月29日の『オトラクション』(TBS系)、9月24日の『プレバト』に、東大王のメンバーがそろって出演。今年3月の段階でも、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)、『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)など、メンバーそろって出演するケースが多かったものの、個々の出演はそれほどありませんでした。このところ、いわゆる「バラ売り」が増えているのです。タレントとのギャップが武器になる 東大王のバラ売りが増えている理由は、タレントと同等以上の好感度。 頭のよさは当然として、正しい言葉づかいと清潔感、正解するたびに頭を下げる謙虚さ、負けても相手を称える潔さ、フィーチャーされても浮かれない様子は、タレントにはない好感度を抱かせます。特にテレビ局が重視するファミリー層からの支持が厚く、親や祖父母の世代から「子どもに見せたい」「こういう子に育てたい」、子どもたちから「頭がよくてカッコイイ」「東大王のようになりたい」と思われていることが大きいのでしょう。 もう1つの理由は、タレントと学歴・知識・教養などを対比させてギャップを描きやすいから。出演番組を見ると共演のタレントたちが、彼らの学歴・知識・教養に驚いたり、ひれ伏したり、引いてしまうシーンなどの大きなリアクションを取るシーンがよく見られます。 これらの大半は番組を盛り上げるための演出であり、彼らは計算できる存在としてキャスティングされていることがわかるでしょう。東大王のメンバーは、徐々に顔と名前が知られはじめたことで、個々でも“学歴・知識・教養を感じさせられるタレント”として成立するようになっているのです。 これまで、そのようなポジションは高学歴のインテリタレントが担っていましたが、視聴者志向が変わり、より本物を求めるようになりました。よりクイズが強い人、より学歴・知識・教養のある人を選ぶようになり、東大王のメンバーはぴったり当てはまるのです。 9月24日放送の『プレバト』で鈴木光さんが俳句コーナーの大将格である梅沢富美男さんを破って盛り上がるシーンがありました。「限りなく一般人に近い彼らが百戦錬磨のタレントを打ち破る姿が爽快感を与えている」という側面もあるのでしょう。芸能事務所にとっても魅力的な存在 現在の活躍は、初代大将である伊沢拓司さんの存在が大きいのは間違いありません。伊沢さんは東大王チームを卒業したあと、『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)、『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)にレギュラー出演しているほか、さまざまな番組にゲスト出演。さらに情報番組の『グッとラック!』(TBS系)のコメンテーターを務め、10月3日に生放送される『オールスター感謝祭』(TBS系)にも出演するなど、この一年あまりで飛躍的にテレビ出演が増えました。 伊沢さんは恩師である林修さんも在籍する芸能事務所・ワタナベエンターテインメントに所属。落語家の立川志らくさん、棋士の加藤一二三さん、バイオリニストの木嶋真優さんなど文化人タレントの活躍が目立つ事務所であり、現役東大王の鶴崎さんと林さんも所属しています。 伊沢さんが切り拓いた道を鶴崎さんと林さんが歩んでいるとともに、砂川さんも芸能事務所・プラチナムプロダクションに所属していることから、芸能事務所にとっても東大王は魅力的な存在である様子がうかがえます。 現在は『東大王』を放送しているTBS系の番組出演が多いものの、その好感度と人気を踏まえると、さらに他局の番組出演が増える可能性は高いでしょう。ただ学生であり、賢明な彼らが「タレント活動をどこまで本格化させるか」と言えば疑問が残りますし、テレビにこだわらずYouTubeなどの活動を重点化していく可能性も考えられます。 大半のタレントが貪欲にテレビ出演を求める中、それにこだわらない彼らは視聴者にとって異色であり身近な存在。今年3月に番組を卒嬢して研修医になった2代目大将の水上颯さんのような「卒業して見られなくなってしまうかもしれない」というはかなさも含め、個々の活躍が目立つ理由は少なくないのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.10.03 07:00
NEWSポストセブン
東大生タレント 鈴木光、松丸亮吾ら「非主流派」の存在感
東大生タレント 鈴木光、松丸亮吾ら「非主流派」の存在感
 テレビ界を東大生が席巻している。TBS系列『東大王』を筆頭として、『Qさま!!』(テレビ朝日系)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)、特番『頭脳王』(日テレ系)など、各局がこぞってクイズ番組で「東大生タレント」を起用しているのだ。 中でも抜群の人気と知名度を誇るのが、「元祖・東大王」としてパイオニア的存在の伊沢拓司(26)だ。伊沢は東大生タレントを最も多く輩出している「東大クイズ研究会(通称・クイ研)」の出身で、現在『東大王』に出演中の鶴崎修功(25)、林輝幸(23)らが所属している。 その東大クイ研の中で、特に一目置かれるエリートたちがいる。クイ研出身で『東大王』ブームの火付け役となった伊沢が立ち上げた団体「QuizKnock(クイズノック)」のメンバーだ。『東大王』の現レギュラーの鶴崎、林がともに所属し、YouTubeチャンネルの登録者数は143万人を超える。ある民放局員が言う。「伊沢さんが注目するクイ研の後輩たちに声をかけ、“囲い込み”をしています。2019年4月には株式会社化し、YouTubeの動画作成やウェブメディアの運営も行なっている。 クイズノックのメンバーがテレビで顔を売れば売るほど、YouTubeチャンネルの認知度が上がり、ビジネスの拡大につながる。最近では伊沢・鶴崎・林というクイズノックの3人が中心となって『東大王』とインスタントラーメンブランドのコラボレーション企画も実現した」“伊沢閥”の存在感が高まる中で、“主流派”ではないものの別格の存在なのが、「美しすぎる東大生」と呼ばれる現役法学部生・鈴木光(21)だという。「現在4年生の鈴木さんは『東大王』のヒロイン的存在。クイ研に在籍してはいますが、ほとんど活動には参加しておらずクイズノックにも所属していない。東大に合格して入学するまでの間にオーディションを受けて番組出演が決まっていた」(東大OB) 法学部4年生の鈴木は、昨年に司法試験の予備試験を受験し、合格。「アイドル顔負けのルックスだけに、芸能界からも声はかかっているようですが、本人は眼中にないようです。伊沢さんをはじめ、クイズノックの面々の多くが大手のワタナベエンターテインメントに所属し、業界と付き合いながら事業を多方面に広げているのとは対照的です」(民放バラエティ番組担当者) 鈴木の他に“伊沢閥”と一線を画しているのが、松丸亮吾(24)だ。メンタリスト・DaiGo(33)の実弟としても知られ、7月にニホンモニターが発表した「2020年上半期ブレイクタレント」で3位にランクインした人気者。著作の『東大松丸式ナゾトキスクール』も話題になっている。東大クイ研のOBが言う。「松丸さんは謎解き専門集団を名乗る『アナザービジョン』というサークルの出身。クイ研と違い、『知識がなくても、ひらめきで解ける』ことを大切にしている。TBSの『東大王』ではなく『今夜はナゾトレ』など他局のクイズ番組を主戦場としている。伊沢さんとはまったく系統が違う。東大のクイズ関係者で、唯一伊沢さんと互角にわたりあえる存在です」 クイズ番組を担当した経験を持つ民放局員が、伊沢と松丸が突出する理由を分析する。「伊沢さんはクイズノックで東大生タレントをプロデュースするほか、クイズ問題の作成ができる人材にも顔が広い。松丸さんも謎解きクリエイターとして、その場のひらめきで解ける問題を提供している。2人とも回答者、タレントとしてだけでなく、制作プロデュース側に回ることで成功につながった」 そんな中、8月12日に松丸が自身のSNSに投稿した内容が、関係者を騒がせた。『東大王』の番組に、松丸が考案したクイズ問題が“パクられている”と主張したのだ。〈前々からそういう“意図してパクる”作家さんが業界にいることを聞いていたし、何度も僕らはやられてるので絶対に許せないと思って発言してる。意図してパクるのダメ、絶対〉(同日のTwitterより) 伊沢らクイズノック人脈が中核を担う『東大王』への“物言い”だけに、騒動の行方に注目が集まっている。 松丸はイケメン秀才としても有名だが、『東大王』にも“対抗馬”となる存在がいる。「砂川信哉さん(25)は、ミスター東大ファイナリストの肩書きで売り出しており、クイ研に所属していない。クイズの実力はこれからですが、将来性を感じます」(前出クイ研OB) 東大生タレントたちに求められているものは必ずしも「クイズの実力」だけではないようだ。※週刊ポスト2020年9月11日号
2020.09.02 11:00
週刊ポスト
東大生をテレビで見ない日は無い(時事通信フォト)
東大生タレント探しに躍起のテレビ局「彼らは新たな金脈です」
 テレビ界を東大生が席巻している。TBS系列『東大王』を筆頭として、『Qさま!!』(テレビ朝日系)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)、特番『頭脳王』(日テレ系)など、各局がこぞってクイズ番組で「東大生タレント」を起用しているのだ。 中でも抜群の人気と知名度を誇るのが、「元祖・東大王」としてパイオニア的存在の伊沢拓司(26)だ。伊沢の後も、「東大医学部のプリンス」の愛称を持ち、3月に医師国家試験に合格した水上颯(25)や、「スタンフォードが認めた才媛」「美しすぎる東大生」と呼ばれる現役法学部生・鈴木光(21)など、数々の“秀才スター”が生まれている。 民放バラエティ担当がブームの背景を語る。「東大ブランドの強みと東大生の個性的なキャラが相まって人気に火がついた。タレントを起用するよりギャラが安く済むし、スポンサー受けもいい。テレビ界の新たな金脈です」「クイ研人脈」で芋づる式に 東大生人気を受け、各局は“スター東大生”探しに躍起となっている。現役の東大法学部3年生が明かす。「赤門前にテレビ局の人が朝、昼、晩と張りついていることもしょっちゅうで、週に何度も『テレビに興味はない?』と声をかけられます。サークルのSNSに出演依頼のメッセージが送られてくることもあります」 しかし、そうしたローラー勧誘で“スター”になる東大生はほとんどいない。東大生タレントを、最も多く輩出しているのが「東大クイズ研究会(通称・クイ研)」だ。前述の伊沢や水上はクイ研出身で、現在『東大王』に出演中の鶴崎修功(25)、林輝幸(23)らが所属している。 鶴崎はIQ165を誇り、『東大王』の中でも実力はトップクラス。林は「東大文学部の叡智」と称えられる一方で、時折飛び出す珍回答で人気が高い。クイ研に所属していた東大OBが語る。「毎週1回、5時間ほどをかけてクイズ問題数百問を解くのが主な活動のサークルです。私が所属していた頃は50人程度の規模でしたが、『東大王』人気もあって今では200人以上のメンバーがいるそうです。クイ研のメールアドレスにテレビ局から出演依頼が届き、希望者が応募します。こうした依頼は年に数回ありました」 出演希望者は、各局が行なうオーディションに参加することになる。「クイズ試験と面接を受け、面接では2人の面接官にクイズ歴などを記入した面接シートを提出した。クイズの強さだけでなく、質問の受け答えでタレント性を吟味しているようです。私の頃は20人くらいがオーディションを受け、受かるのは4~5人でした。今ではもっと“倍率”が上がっていると思います」(同前) その東大クイ研の中で、特に一目置かれるエリートたちがいる。クイ研出身で『東大王』ブームの火付け役となった前出・伊沢が立ち上げた団体「QuizKnock(クイズノック)」のメンバーだ。『東大王』の現レギュラーの鶴崎、林がともに所属し、YouTubeチャンネルの登録者数は143万人を超える。前出の水上も元メンバーだ。ある民放局員が言う。「伊沢さんが注目するクイ研の後輩たちに声をかけ、“囲い込み”をしています。2019年4月には株式会社化し、YouTubeの動画作成やウェブメディアの運営も行なっている。クイズノックのメンバーがテレビで顔を売れば売るほど、YouTubeチャンネルの認知度が上がり、ビジネスの拡大につながる。最近では伊沢・鶴崎・林というクイズノックの3人が中心となって『東大王』とインスタントラーメンブランドのコラボレーション企画も実現した。 手広い事業で稼いでいる伊沢さんに、自ら『テレビに出たい』と売り込みに行く東大生もいると聞きます。近年では『テレビやネットで顔を売ってから起業したい』という野心を持つ東大生も増えている。彼らにとって、伊沢さんはカリスマ級のアイコンなのです」 このところ、テレビ局はますますクイ研、クイズノックへの依存度を高めている。「赤門で声をかけても、東大生は『テレビに恣意的な編集をされるかもしれない』という危機管理意識が他の大学の学生より高いため、なかなか出演者が確保できない。その点、実績ある“東大人脈”で紹介された学生のほうが交渉もスムーズだし、安定感もある。 最近、テレビスタッフの間で聞かれるのは、『東大生は東大生の言うことしか聞かない』という“格言”。その中で、クイ研や伊沢さんはパイプ役として存在感を増している」(前出・民放バラエティ担当)※週刊ポスト2020年9月11日号
2020.08.31 11:00
週刊ポスト
女流棋士から女子アナに転身(時事通信フォト)
美人すぎる女流棋士・竹俣紅がフジテレビアナウンサーに内定
「美人すぎる女流棋士」として名を馳せた竹俣紅(21)が来春(2021年)入社のフジテレビのアナウンサーに内定していたことがわかった。現在はタレントとしてクイズ番組を中心に活躍する竹俣が入社となれば、大きな注目を集めることになる。 竹俣は都内有数の進学校・渋谷教育学園渋谷中学時代に14歳で女流棋士となり、対局にテレビ出演など多忙なスケジュールをこなしながら、早稲田大学政治経済学部に現役合格。 2019年3月に日本将棋連盟を退会した際にも、話題を呼んだ。様々な憶測が流れたが、自身のブログで〈大学に入って、さまざまな価値観に触れたことで、そうではない生き方をしてみたいと思えるように……〉と、棋士以外の道に進むための決断だったことを明かしている。それ以降は『Qさま!』(テレビ朝日系)や『東大王』(TBS系)といったクイズ番組に出演し、才色兼備ぶりを発揮していた。 実は竹俣にとってアナウンサーは「希望の進路」だった。『週刊文春』(2019年11月28日号)のグラビアページ『原色美女図鑑』で、将来像として「キャスターのお仕事や子供向けの将棋番組をやってみたかった」と語っていた。「今回、女性アナウンサーとして内定を出した大学生は3名。すでに内定者研修も始まっている。学業に加え、番組収録など多忙な日々を送る竹俣だが、ほかの2人に後れを取ることなく課題をこなしている」(フジテレビ関係者) ミスキャンパスやアイドルからの転身はこれまでにもあるが、元女流棋士の女子アナとなれば、まさに前代未聞の経歴となる。どんなアナウンサーを目指すのだろうか。フジテレビに聞くと、「採用・内定に関するお問い合わせにはお答えしておりません」とのことだった。 駒をマイクに持ちかえて、今後の活躍に注目が集まる。
2020.02.04 18:30
NEWSポストセブン
笑顔が輝く斎藤ちはるアナ
新人アナの抜擢続く事情 スター不足や即戦力採用の影響か
 民放各局のアナウンサー起用事情に異変が起きている。入社1年目の新人アナが看板番組に相次いで抜擢されているのだ。いったいなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 9月30日、朝の情報番組『グッとラック!』(TBS系)がスタートしました。同番組の目玉は落語家・立川志らくさんのMC起用ですが、同等に注目を集めているのが、アシスタントに大抜てきされた新人の若林有子アナ。『グッとラック!』は各局がしのぎを削る平日8時台の情報番組だけに期待の大きさがうかがえますが、ネット上には早くも「フレッシュでいい」「ただ立っているだけ」などのさまざまな声が飛び交っています。 平日8時台と言えば、今年4月『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に退社した宇賀なつみアナの後任として新人の斎藤ちはるアナが大抜てきされました。入社式当日の4月1日にいきなり生出演したことで話題を集めましたが、今秋からは局を越えた同期対決となるだけに、何かと比較されるでしょう。 夜のゴールデンタイムに目を向けると、8月に『モヤモヤさまぁ~ず』(テレビ東京系)の4代目アシスタントとして、新人の田中瞳アナを大抜てき。大江麻理子アナや狩野恵里アナら看板アナの後任であり、本人はプロデューサーから「賭けで選んだ」と言われているそうです。 同じテレビ東京では、今月13日の放送から『THEカラオケ★バトル』のMCに新人の森香澄アナを大抜てき。これは先輩の繁田美貴アナが産休に入るための人事ですが、在宅率の高い日曜ゴールデンタイムの番組であり、思い切った起用と言えます。 メインキャスト以外でも、4月5日から『報道ステーション』(テレビ朝日系)の気象情報担当に下村彩里アナ、今月2日から『めざましテレビ』(フジテレビ系)のフィールドキャスター(水・木曜)に藤本万梨乃アナ、3日から『ZIP!』(日本テレビ系)のSHOWBIZキャスター(木・金曜)に杉原凛アナと、いずれも新人を起用。また、TBSの篠原梨菜アナは『東大王』(TBS系)の解答者として複数回出演するなど、活躍の場が多岐に渡っています。 しかし、若手の女性アナウンサーをタレントのように扱うと、世間の反感を招きやすい上に、毎年恒例の「好きな女性アナウンサーランキング」では30代以上の中堅・ベテランが大半を占める中、なぜ新人の大抜てきが続いているのでしょうか?◆入社前から撮影現場に慣れた新人アナ 実は昨年も、日本テレビが『行列のできる法律相談所』に市來玲奈アナ、『世界まる見え!テレビ特捜部』に岩田絵里奈アナ、テレビ朝日が『ミュージックステーション』に並木万里菜アナを大抜てき。いずれも人気番組だけに懸念の声もあったものの、一定以上の成功を収めました。長年番組を見続けてきた視聴者が、思っていた以上に新人アナを受け入れてくれた以上、その戦略を続ける価値があるということでしょう。 もう1つ業界内で言われているのは、若手女性アナのスター不足。昨年末に発表された『好きな女性アナウンサーランキング』に20代でランクインしたのは、テレビ朝日の弘中綾香アナとTBSの宇垣美里アナの2人だけ。しかも宇垣アナは今年3月、27歳の若さでTBSを退社してしまうなど、若くして辞めてしまう人も増え、民放各局が20代女性アナのスターを育てることが難しくなっているのです。 3つ目の理由は、20代女性アナのスターを育てるための即戦力採用。アナウンススクールに通った経験だけでなく、アナウンサーやタレントの経験があるなど、撮影現場に慣れた人の採用が増えているのです。『グッとラック!』の若林有子アナは「セント・フォース関西」に所属してタレント活動をしていましたし、『羽鳥慎一モーニングショー』の斎藤ちはるアナは元乃木坂46のメンバー、『モヤモヤさまぁ~ず』の田中瞳アナは『NEWS ZERO』のお天気キャスター、『THEカラオケ★バトル』の森香澄アナは「セント・フォース」に所属してタレント活動、『東大王』の篠原梨菜アナは『めざましどようび』(フジテレビ系)のお天気キャスターと『Qさま!!』(テレビ朝日系)の出演経験がありました。 今や本気でアナウンサーになりたい人は、アナウンススクールに通うだけでなく、芸能事務所に所属してタレント活動をすることが当然のようになっているのです。また、斎藤さんが所属していた乃木坂46のようなグループアイドルの中には、「芸能活動をする上で女子アナに憧れを抱く」、あるいは「自分の適性を見い出す」という人もいるようです。◆「新人アナだから」が通用するのは数か月のみ その他の理由として挙げられるのは、「制作費を抑えたい」というスタッフサイドの事情。「知名度の割にコストを抑えられる女性アナを使いたい」と考えるスタッフは多く、「よほどの費用対効果がない限り、進行役にはフリーアナやタレントを使いたくない」というプロデューサーもいます。だからスタッフサイドは、多少のリスクや批判はあっても新人アナの大抜てきに踏み切れますし、だからといって撮影現場でタレントのように持ち上げることはありません。あくまで視聴者にとって親しみやすい存在になるようにじっくり育てているのです。 ただ、「新人アナだから」とフレッシュさを感じてもらえるのは数か月だけで、その後は仕事の質やキャラクターの是非が問われ、「物足りない」とみなされてしまったら、新たな新人アナが大抜てきされるかもしれません。民放各局の女性アナは、「新人のころは局の期待を一身に背負う逸材だったのに、数年後にはアナウンスの職を追われ他部署に異動してしまった」という人もいる厳しい世界。それだけに、今年大抜てきされた新人女性アナたちがどんな活躍を見せ、どう生き残っていくのか、追いかけてみてはいかがでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.10.12 07:00
NEWSポストセブン
高学歴でYouTuberの道を選んだ人たちの挑戦と勝算
高学歴でYouTuberの道を選んだ人たちの挑戦と勝算
 今年8月、ソニー生命保険が発表した中高生対象の「なりたい職業」意識調査によれば、男子では中学生で1位、高校生でも3位に「YouTuberなどの動画投稿者」がランクイン。今やYouTuberは、スポーツ選手や宇宙飛行士をしのぐ“憧れの職業”なのだ。 いったいどんな人がYouTuberになっているのか。既存の社会構造の中でも充分に活躍できる、いわゆる“ハイスペック”な素養を持つ人が、YouTubeの世界でもまた輝く、というパターンもある。 歌舞伎役者のような、白塗りに隈取メイクを施した奇妙な姿と、街の人や危険な場所への突撃動画が人気を博しているのが、YouTuberのカブキンだ。アメリカ育ちで英語はペラペラ、慶応義塾大学卒業で学生時代からバンドのメンバーとしてメジャーデビュー。大手レコード会社に所属していたという“勝ち組”の彼は、何を思って転向したのだろうか。「バンドではそこそこいったんですが、音楽の世界は売れていても生活が苦しい。そこで、YouTuberについて徹底的に調べました。何が人気なのか、どうすればウケるのか、テロップ(字幕)の入れ方はどうすべきか……何から何まで。それで“これ、真面目にやれば稼げるな”と」(カブキン) 稼げるYouTuberになるために、関係書籍を読み漁るなど、研究に研究を重ねたとカブキンは言う。「同級生に比べて稼いでいなかったので、マイナスからのスタートだなと思って。戦略的にやらなければと考えたわけです。どんな人をターゲットに、どんなスタイルで参入すれば売れるかマーケティングしました。 その結果、ちょっと変化球なキャラで、『キワモノ』っぽい立ち位置を狙おうとなったんです。YouTubeの流行は海外から入ってくることが多いので、英語力を生かして毎日リサーチしています。楽するつもりがバンド時代より忙しい」 彼が発したこんな言葉が印象に残った。「大学時代やバンド時代には、かなりパチンコ屋に入り浸っていました。ずっと楽に稼ぎたいとか、不労所得を得るにはどうしたらいいのかということに知恵を絞っていました」 動機はともかくとして、才能あふれる人物が、さらに輝きを増したケースだろう。◆東大卒YouTuberが経験した挫折 優秀な頭脳を背景に、YouTubeの世界で頭角を現す若者はほかにもいる。クイズ動画を提供するチャンネル「QuizKnock」を主宰する伊沢拓司の姿は、放送中のクイズ番組『東大王』(TBS系)にも出演しているから、すでにお茶の間でもおなじみだろう。 東大生を中心にした若者たちで構成される同名の会社組織を今年、設立したばかりだという。伊沢が言う。「テレビとYouTubeでは、別の作り方をしなければと思っています。テレビは幅広い人が見ているので極端な難問は出せませんが、YouTubeならできる。演者が制作者も兼ね、視聴者からの反応がダイレクトにあるところに手ごたえを感じています。自分たちのことはYouTuberだとは思っていますが、それだけではなく、発信のひとつの手段だとも思っています」 若きリーダーとして順風満帆なスタートを切ったかにみえる伊沢にも、挫折があった。2017年にQuizKnockを立ち上げてから半年の間は「死ぬような思いだった」と話す。「立ち上げ当初の盛り上がりが落ち着き、人が減っていった。お金はどんどんなくなっていき、インターネットも電気も止められ、家賃に困ることさえあった。東大の卒業式ではほとんどの卒業生がガウンと角帽をつけるのですが、それを借りるお金がなくて参加しませんでした。お世話になった教授に挨拶だけしに行って、卒業の感傷に浸るような暇も余裕もありませんでした」 これらを聞く限り、経営者やサラリーマンとして成功することと、YouTuberとして大成することは、それにかかる労力に差はないだろう。 ただし、サラリーマンが抱える大きな問題が「好きなことをやっていない」ことなのに比べ、YouTuberは興味の対象にダイレクトに突き進めるという違いはある。何かと閉塞的な時代に生まれた子供たちが、好きなことをして輝く彼らに憧れるのは当然のことなのかもしれない。※女性セブン2019年9月26・10月3日号
2019.09.24 15:00
マネーポストWEB
復活した『IQサプリ』(公式HPより)
『IQサプリ』も復活!クイズ番組に活路を見出すフジの狙い
 かつて民放視聴率トップだったのは“今は昔”――凋落が止まらないフジテレビが今、力を入れているのがクイズ番組だという。今、なぜクイズ番組なのか? その狙いとは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 14日夜に『脳内エステ IQサプリ 令和も超スッキリスペシャル』が放送されました。2004年4月~2009年3月のレギュラー版終了後は、特番が2013年に3回、2014年に1回放送されて以来であり、「5年ぶりの復活」にネット上ではさまざまな反応が飛び交っていました。 現在フジテレビのプライム帯(19~23時)で放送されているクイズ番組は、月曜夜に『ネプリーグ』、火曜夜に『今夜はナゾトレ』と『潜在能力テスト』、土曜夜に『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』の4本をレギュラー放送していますが、これは民放最多。 日本テレビは『超問クイズ!真実か?ウソか?』、TBSは『東大王』『世界・ふしぎ発見!』、テレビ朝日は『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』『くりぃむクイズ ミラクル9』を放送しているのみであり、「いかにフジテレビのクイズ番組が多いか」が分かります。 さらに特番として、『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』『平成教育委員会』も放送されている上に、今回の『IQサプリ』復活。なぜフジテレビはこれほどクイズ番組に力を入れているのでしょうか?◆超難問がほとんど出題されない理由 最大の狙いは、ファミリー視聴の促進と、世帯視聴率を獲得するためにリアルタイムで見てもらいたいから。「家族そろって見てもらいやすい番組は何か?」「録画されずに見てもらいやすい番組は何か?」と考えたときの最適解がクイズ番組なのです。 古くから大半のクイズ番組は、親子がお茶の間で対戦できるような幅広い年齢層が楽しめる問題を選んでいましたし、「録画するほどでもないし、一週見逃しても気にならず、また翌週見ようと思える」という気軽さがありました。 その点、現在フジテレビが放送している『ネプリーグ』『今夜はナゾトレ』『潜在能力テスト』『99人の壁』も、超難問が出題されることは少なく、気軽に見られる番組ばかり。また、解答者も若手タレントが多く、さらに『99人の壁』は一般の子どもたちが活躍するシーンが話題を集めるなど、ファミリー視聴を狙っている様子が随所にうかがえます。 もう1つ、フジテレビのクイズ番組を語る上で見逃せないのは、局内に流れる“ファミリー向けクイズ番組のDNA”。1970年代は『クイズグランプリ』『ズバリ!当てましょう』、1980年代は『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』、1990年代は『クイズ!年の差なんて』『平成教育委員会』、2000年代は『クイズ!ヘキサゴン』『クイズ$ミリオネア』というように、フジテレビは定期的にクイズ番組ブームを巻き起こしてきました。 なかでも、『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』『クイズ!年の差なんて』などを手がけた名プロデューサー・王東順さんの「ファミリーで楽しんでもらおう」というコンセプトが、現在のクイズ番組にも息づいているのです。 フジテレビのバラエティーと言えば、『オレたちひょうきん族』『とんねるずのみなさんのおかげです』のような破天荒さや、『オールナイトフジ』『夕焼けニャンニャン』のようなノリ重視のイメージを抱きがちではないでしょうか。しかし実際は、家族で安心して見られるクイズ番組を多数放送していて、そのDNAは30年以上が過ぎた今も健在なのです。◆クイズ番組フリークからの厚い信頼 もともとクイズ番組は、「出演者への報酬を抑えやすい」「セットがシンプルなもので済み、変更の必要がない」など、テレビ局にとってコスパのいいコンテンツ。また、『99人の壁』などを手がける日高大介さんらベテランから、『今夜はナゾトレ』などを手がける松丸亮吾さんら若手まで、優秀なクイズ作家がそろっていることも追い風となっています。『今夜はナゾトレ』内のコーナーを書籍化した『東大ナゾトレ』シリーズが累計100万部を突破し、『99人の壁』は「プライム帯唯一の視聴者参加型クイズ番組」として熱心なファンを増やしています。さらに、ひさびさに放送された『IQサプリ』では新たな問題も採り入れるなど、時代に合わせたマイナーチェンジを行う姿勢も見せました。 他局にはない積極的な取り組みもあって、クイズ番組フリークたちがフジテレビに寄せる信頼はますます厚くなっているようです。スマホやタブレットで楽しめるクイズアプリの盛り上がりで若年層のファンも多いだけに、今後もフジテレビのクイズ番組は、幅広い世代から安定した支持を得ていくでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.06.15 07:00
NEWSポストセブン
伊沢さん
東大王・伊沢拓司に密着、芸能活動忙しくサイト運営も好調
 小学5年生で「勉強で身を立てよう」と悟ったというほどの“最強の頭脳”を持つのはクイズ王として大活躍中の東大院生・伊沢拓司(24才)だ。クイズ番組では、冷静沈着に淡々と正解を答えていく伊沢だが、その素顔とは──普段、東大王は何を考え、何を思いながら生活をしているかを探るべく、伊沢の1日を追った。 目を覚ますと、まずはシャワーを浴びて、頭をスキッとさせる。水を飲んで喉を潤した後は、その日に着ていく服にアイロンをかける──。東大王・伊沢拓司の1日の始まりだ。「朝食はほとんど食べないですね。ゼリー飲料程度。お腹いっぱいだと眠たくなって頭が働きませんから」(伊沢、以下「」内同) 現役東大院生である伊沢を一躍有名にしたのは、開成高校在学中に『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)で連覇を果たしたことだった。“高校生クイズ王”として注目されると、そのまま東京大学経済学部に進学。2017年からは現役東大生と芸能人がクイズ対決をする人気クイズ番組『東大王』(TBS系)でリーダーとしてチームを牽引している。街で声をかけられる機会も増えたというが「本業は学生です」と、伊沢は照れ笑いを浮かべる。「でも最近は東京大学クイズ研究会の有志メンバーで立ち上げたWebメディア『QuizKnock』が好調なのと、タレント業も忙しくさせていただいているので、仕事と勉強は五分五分かな…(苦笑)」 今回、本誌・女性セブンは『東大王』の収録現場にも潜入。「本番が始まればガチンコですよ! 芸能人チームは勝利すれば賞金100万円ですし、ぼくらは“知力の壁”として、それを阻止しなければいけません。ぼくらが負けるとプロデューサーさんたちが、すごくガッカリするんで(苦笑)。初めて負けてしまったとき、司会のヒロミさんが高級焼き肉に連れて行ってくれて励ましてくれた。あれは嬉しかったな」 伊沢に今後の目標を聞いた。「QuizKnockを始めたのは、世の中のクイズの価値を高めたいと考えたから。だからもっと、“楽しんでいたら学べるコンテンツ”にしていきたい。1日手を抜くと2日頑張らなければいけないので、毎日真剣です」 クイズ王は一日にして成らずのようだ。※女性セブン2018年9月27日号
2018.09.16 07:00
女性セブン

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