葉一さんが本誌・女性セブン読者のために考えてくれた手書きの「大人の学び」5か条。「テストとは無縁の大人の場合、勉強を堅苦しいものと思わず、楽しむこと。いくつになっても新しい知識を身につけるのはワクワクするものだと実感してほしいですね」(葉一さん)
コロナ禍で家にいる時間が増えたからこそ、学びたいという大人に向けては、次にあげる「大人の学びの五か条」が大切だと説明する。
●中間地点と目標地点を決める
「大人になると家事や仕事など、ほかに力を入れなければいけないことも多いので、『この勉強をしてどうなりたいか』という目標地点と、『たとえば半年後に〈TOEIC〉で500点取る。そのために、○月までにこの問題集を終える』などと、中間地点を明確にしておくと、ぶれずに継続しやすくなりますよ」
●無理をしない
「“よしやるぞ!”と、力を入れすぎたり、頑張りすぎると挫折しやすいんです。それに、自分のライフスタイルに合った学び方をしないと脱落してしまいます。ぼくの動画の場合も、シリーズの最初から見る必要はありません。もう一度学び直したいところや、自分が興味ありそうなところを、かいつまんで見ることから始めてもいいんです」
●遊びを取り入れる
「学び方ひとつとっても、学生時代よりは自由度は高いはずです。自分流の遊びを入れてほしいですね。好きな海外ドラマを繰り返し見て、単語やフレーズを覚えるのも立派な勉強法です」
●インプットとアウトプットをバランスよく
「学んだ知識を取り入れる(インプット)率が高すぎると、学んだことが定着する前にこぼれ落ちていきます。忙しい人ほど家族や友人などに学んだことを話して伝えること(アウトプット)をして、知識の定着を心がけてください」
●“当たり前”を捨てる
「勉強机に向かってするスタイルだけが勉強ではありません。ぼくの動画も、ずっと見続けるのではなく、家事の合間にラジオ感覚で聞き流すとか、気になるところだけを繰り返すなど、ライフスタイルに合わせて勉強するのがいいと思います。学生時代の当たり前に固執せずに、“いまの私”に合わせた学び方を大切にしてください」
「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」などと後悔するよりも、葉一さんの動画で、学びの楽しさをいまから再発見してはどうだろう。
【プロフィール】
葉一さん(36才)/1985年生まれ。東京学芸大学卒業後、教材販売会社の営業、学習塾講師を経て、2012年からYouTube動画『とある男が授業をしてみた』を配信。公式サイト「19ch.tv(塾チャンネル)」では小学3年生から、中学、高校3年生までを対象にしたテキストを無料でダウンロードできる。
取材・文/廉屋友美乃 写真提供/葉一さん
※女性セブン2021年4月15日号