「コロナ騒動」の虚実を語った(撮影:太田真三)

「コロナ騒動」の虚実を考察(撮影:太田真三)

「コロナのほうが死者が多い」は間違い

小林:一方のコロナの「検査陽性者数」は約30万人です。これは「感染者数」ではなくて、無症状だろうが何だろうが、PCR検査で陽性になった人を全部合わせた数字で、それでも30万人で、インフルエンザの「感染者数」とは2桁違う。とんでもなく少ないんです。

宮沢:コロナでは当初、「感染者数」と呼んでいましたが、途中から「検査陽性者数」と言い換えましたからね。感染者と陽性者はイコールではない。これまでの急性感染症の統計では、発症した人が「感染者」です。

小林:無症状の検査陽性者で水増ししても、インフルエンザの感染者数にまったく届かないということです。

 次に、死亡者数を比較してみます。厚労省の人口動態統計によれば、インフルエンザによる直接死は2019年に3575人、2018年は3325人と、3000人をオーバーしている。この数字はインフルエンザが直接的な原因となって死亡した人数です。

 この直接死の人数と比較して「コロナのほうが死者が多い」と主張する人がいるけど、それも間違い。厚労省が発表しているコロナの死者数は「直接死」だけではなく、持病が悪化して亡くなった「関連死」の人を含む人数だから、インフルエンザも「直接及び関連死」の数で比較する必要がある。

 インフルエンザの「直接及び関連死」はおおよそ1万人と推計されている。一方のコロナは、期間をどこで区切るかによるけど、1年でおおよそ3400〜4200人。インフルエンザと比べたらやはり圧倒的に少ない。

 つまり、コロナは最大限に水増ししても、インフルエンザにまったく届かないということ。これが1年目の結果ですよ。これが確定した事実です。

宮沢:でも、そういうことを言うと、「みんなが自粛して頑張って対策したから、この程度で抑えられただけで、何も対策をしていなかったら42万人死んでいた」と言う人がいるわけじゃないですか。

 だけど、何も対策していなかったとしても、感染者や死者ってそんなに増えなかったと思うんですよ。みんな頑張って“コロナ対策”と称する対策を実行したのは事実ですが、ほとんど成果につながっていない。やってもやらなくても同じだった。全部が全部、効果がないわけではなくて、確かに、飲食店が営業を自粛して、ビジネスマンもテレワークにして、ステイホームすれば、その間だけは感染拡大を抑え込めますが、緩めたらまた広がるのだから、結果的にはやってもやらなくても同じくらいの数になる。

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