楽しさを体感できるグレードやオプション選択
このように、完全にヤル気満々のモデルとして出てきたGRヤリス。440km乗ってみて、乗って楽しいスポーツカーというのとはキャラクターがだいぶ違うものの、これに乗りたいという人はMT免許とお金さえあるなら買っても後悔のない商品に仕上がっていることは間違いないと断言できる。
ターボ車の変速機は6速手動のみ
グレード選択だが、個人的にはこういうモータースポーツ色丸出しのキャラクターなら無駄に豪華さなど狙わず、エアコンを追加装備しても今回乗ったRZハイパフォーマンス(456万円~)より100万円ほど安い競技ベース車のRC(330万円~)がいいのではないかと思った。仕様を見るかぎり、得られる楽しさに100万円ぶんの差があるとはとても思えない、素晴らしすぎるグレードである。
足まわりではタイヤが17インチのエコタイヤになったり、ブレーキサイズが小さくなったりといった差異があるが、ブレーキのサイズダウンはラリー用の小径ホイールを履くためにそうなったのであって、ブレーキパッドにはチューニングカーのような高摩擦タイプが使用されているという。
欠点はモータースポーツ用のサスペンションとなるため最小回転半径が6mと、大型セダンのごとく小回りがきかなくなることだが、4万6200円支払って18インチタイヤ&ブレーキを装備すれば5.3mと、今回の試乗車と同じ数値になる。オーディオは今どき安価になっているスマホの画面をミラーリングできるものを後付けすればいい。ETCもアフターマーケットでOKだ。
千葉・犬吠埼にて(GRヤリス)