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池江璃花子の復活に便乗してあの「日大のドン」が表舞台に戻った

競泳の東京五輪代表に内定した池江璃花子(時事通信フォト)

競泳の東京五輪代表に内定した池江璃花子(時事通信フォト)

“奇跡の復活”を果たした池江璃花子が4月16日、在学中の日本大学を訪れ、競泳の東京五輪代表に内定したことを報告した。そこで、久々にカメラの前に登場したのが日大の田中英寿理事長だった。

「田中理事長の存在が注目を集めたのは、2018年5月に日大アメフト部が起こした“悪質タックル事件”の時でした。大学トップでありながら会見もせず、事件から3か月後にようやく謝罪声明を出しただけ。

 相撲部総監督でもある田中理事長は“日大のドン”と呼ばれ、大学理事を兼任していた当時のアメフト部監督の後ろ盾といわれていたにもかかわらず、前面に立たない対応が問題視された。そうして表に出ることを避けてきた田中理事長が、池江ら日大の代表内定選手とともに写真に収まり、各紙に掲載されたのです」(日大関係者)

 当日は代表取材で、写真は日大からの提供だったというが、それでも“事件の風化”を感じさせる。

 日大の志願者数は事件後に数千人単位で激減したものの、2020年にはほぼ事件前の水準まで回復している。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「日大はもともと大学の広告塔としてスポーツを利用しており、そのなかでアメフト部の事件が起きたわけですが、事件の記憶が薄れてきたところで、池江さんというスターが出てきた。田中理事長ら幹部の期待は大きいということでしょう。

 たしかに、池江さんが所属するスポーツ科学部の施設の充実ぶりには目を見張るものがあります。アメフト部の事件直後に高3だった池江さんが進路変更を検討したという話もありましたが、最終的に設備の充実した日大への進学を決めた」

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