カリフォルニア大学のサウル・ヴィレダ准教授は、高齢のマウスに若いマウスの血を輸血する実験を行ない、脳の機能の向上が認められたと発表している。
「国内では慶応大学などで、エネルギー代謝で必須だが、加齢とともに減ってくる“NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)”という物質を補うことでヒトの老化を抑える研究をしています。動物実験では、血糖値の上昇や骨密度の低下を抑制し、エネルギー代謝や筋肉、目などの機能が改善するなど、抗老化作用が報告されています」(前出・杉本氏)
ほかにも、臓器移植などで使われる免疫抑制剤の一種「ラパマイシン」や、糖尿病治療薬の一種である「メトホルミン」でも、動物実験で寿命を延ばす効果が確認されているという
※週刊ポスト2021年5月7・14日号