「明治大・法学部」が志願者増のトップになった背景
こういった学部人気の中で、志願者がもっとも増えたのが明治大・法の2402人(26.6%増)、2位は専修大・経済の2,283人(26.8%増)だった(別掲のランキング参照)。2校とも昨年、志願者が減少し、その反動で増えたと見られるが、両校とも大きな入試改革を実施しなかったことも人気の理由だろう。
今年は入試改革を行う大学が多かったが、コロナ禍で入試がどうなるか不安な中で、過去問が使えることで対策が立てやすく人気になった面もあると見られる。
3位は千葉工業大・工。千葉工業大の5学部すべてがランキング入りだ。12位に情報科学、19位に社会システム科学、22位に創造工、25位に先進工学部だ。今年の入試からコロナ不況を見越し、共通テスト利用入試の受験料を無料にしたことが大きかった。国公立大との併願者が増え、優秀な受験生が出願してきたという。
今年はコロナ禍の感染防止の面からも大学に受験に行かなくて済む共通テスト利用入試が人気になった。さらに、全学部が1日に入試を行い、他学部と併願できる全学部方式も人気だった。一度の受験で複数学部の合否判定を受けることができ、受験に行く回数が少なくて済むからだ。千葉工業大はこの方式を採用していることも追い風になった。