国内

キャバ嬢人気YouTuber逮捕 歌舞伎町の住人が驚かなかった理由

警視庁に風営法違反容疑で逮捕されたキャバクラ経営者の「桜井野の花」こと渚りえ容疑者のYouTube公式チャンネル画面より

警視庁に風営法違反容疑で逮捕されたキャバクラ経営者の「桜井野の花」こと渚りえ容疑者のYouTube公式チャンネル画面より

 有名人が逮捕されると「まさかあの人が」と言われることがほとんどだが、今回は違った。彼女を知る人たちは「ようやく逮捕か」と言いつつ、その行動力と胆力には舌を巻くと誰もが言った。ライターの森鷹久氏が、風営法違反容疑で逮捕された現役キャバクラ嬢で人気読者モデル「桜井野の花」はいったい、歌舞伎町という街でどんな存在として認知され、成功したと見られていたのかをレポートする。

 * * *
 新宿・歌舞伎町の人気キャバクラ店の経営者、桜井野の花こと渚りえ容疑者(32)が、無許可でキャバクラを営業したとして風営法違反の容疑で逮捕された。桜井といえば、SNSでよく話題になるだけでなく、かつては雑誌の人気読者モデルとして活躍したことでも知られている。まだ何者でもなかった時代の「彼女」を知る雑誌編集者が、当時を振り返る。

「彼女の存在を知ったのは10年以上も前。当時人気だった別のモデルの撮影に彼女が来ていたのです。いわゆる『ギャル』でしたが、顔も性格も、そして名前も、今とは全く違っていて、おとなしい印象を受けました」(雑誌編集者)

 トップ読者モデルの陰に隠れあまり目立たなかった桜井だが、その後の活躍はめざましいものがあった。

「キャバクラで働き始めるとキャバ嬢専門の雑誌にも登場するようになり、さらに自身がいじめを受けた過去、そして整形していることを告白。整形の様子を写真つきで更新していたSNSも一気に注目され、テレビ出演もこなす人気キャバ嬢、モデルになったのです」(雑誌編集者)

 紆余曲折を経て人気モデルになったまでは良かったが、すでに危うい兆候もあった。新宿・歌舞伎町の飲食店を経営する佐々木謙一さん(仮名・30代)が声をひそめて言う。

「彼女が働いていたお店は、業界内では『深夜店』と呼ばれる、営業は深夜一時までという決まりを守っていない店でした。そういう店で働いているとすぐに通報されたり目立ったりするため、雑誌に出るようなキャバの子が深夜店で働くことはなかったんですが、彼女は違った」(佐々木さん)

 風営法では、キャバクラやスナックなど接待を伴う飲食店の営業は深夜一時までと定められている。ところが、法律を無視して深夜営業する店は、歌舞伎町だけでなく全国の繁華街に存在するのが現実で、桜井が在籍していた店もその一つだったという。そういった店で働く者は、前述のとおり目立たぬようにするのが通例なのだが、にもかかわらず雑誌などへの露出に積極的で、関係者からは目立つ桜井を心配する声も上がっていた。だが、彼女はいつも「堂々としていた」という。

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン