「また警察が来た、なんて眺めていたのですが、警察は斧や棒を持ってきて、扉をガンガン叩きはじめたんです。さすがにビビったのか、扉が開けられ、その直後に従業員数人が連れて行かれました。桜井さん本人はその場におらず逮捕を免れたそうです」(歌舞伎町の現役ホスト)
そもそも、東京都はオリンピック直前ということで、夜の街への規制をさらに強化する可能性が高いと言われてきた。それゆえ、キャバクラ店などの「夜の店」の経営者は、出来るだけ目立つことのないよう、様々なことを自重してきたのだ。そんな中、桜井のあっけらかんとした強気の営業スタイルは歌舞伎町界隈でもかなり目立つものだった。その結果、警察が店に踏み込まれたわけだが、当の本人にとっては、街中の噂になったこの騒動も「どこ吹く風」状態だったと言われている。
「親しい人には『逮捕されるかも』とほのめかしていたようですが、反省してそう言っていたわけではないようです。あまりにあっさりした様子でいるから、同業者からは、あんなに堂々とやって逮捕されないなんてずるい、自分の店も同じように営業したいという声も上がるほどでした。そんな中での今回の逮捕劇。やっぱりね、というしかありません」(歌舞伎町の現役ホスト)
業界関係者は、口を揃えて桜井の強引なビジネスの問題点を指摘している。実質的に桜井が経営していた店では、従業員への給与未払いなど多くのトラブルも起きていたとの証言も出てくるほどで、今回の逮捕を受けて次々と「余罪」があぶり出されるのではないかとも囁かれている。歌舞伎町で店を持つ多くの人が関心を持っている桜井と、彼女のビジネスなのだが、なぜそこまでして、金を稼ぐことにこだわったのか、周辺を取材しても明確な答えを持つ人物にはたどり着けなかった。
いじめにあったり整形手術を受けた過去をつまびらかにし、同年代の女性をはじめ様々な年齢層のファンを獲得していた桜井。たとえ違法なことに手を染めていたとしても「成り上がり女性」が人気を集めるのは、そうでもしないと成功できないと感じている人が多いから、なのか。成功のためには多少の悪事を働いても許される、という風潮があることも否定は出来ないだろう。
桜井を知る人の多くが、彼女は頭が切れるし、今回逮捕されたくらいで消えるようなタマではない、と言い切る。違法でもお構いなしに突進できるエネルギーによって、人気読者モデルでありインフルエンサーで居続けられたのかもしれないが、派手な言動だけで人の心をつなぎ止めることは出来ないことも、今回の件でいやと言うほど思い知ったはずだ。