ある日の東京ダートのマイル戦16頭立て。ルメール騎乗馬は3人。この馬の前走は12着。レース映像を確認すると見どころなし。さらに前々走を見ると、直線で2番手に付けながらも後続に飲み込まれての7着。で、ルメールのテン乗りである。
前走1桁着順は9頭。それらを押しのけての3人。「鞍上に期待」以外に思いつきません。
ルメール騎乗馬をスパッと外し、人気上位の2頭と、人気薄の3頭で3連単5頭BOXだ!
ルメール騎乗馬は8着に沈んだ。1人2人7人で的中。払い戻しは……6620円。プラスはプラスである。「ルメールの3人を疑え」はアリだな。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年6月4日号