ライフ

家族が在宅「3食作りたくない」に料理家からの名回答!

家庭料理の味は“決まらなくて”もいい

 「料理の味が決まりません」と料理教室でお悩みを耳にします。そもそも味は決まらなくていいんです。薄味にしておいて、食べる人がどうにかする“余白料理”で。それが家庭料理のよいところでもあって、薄かったらブラックペッパーをかけてもいし、七味とか、からしを足してもいいし。

 和食だったら、おしょうゆ、みりん、酢。食べる人やその時の気分でカスタマイズしながら余白を埋めていけば素材の味がわかってくるし、ベースはワンパターンな味でも楽しくご飯を食べられます。外食や市販の物はパンチがあるから、家庭料理は複雑な味を目指さなくても、もうそれくらい簡単でいいんじゃないかなと思うんです。

 食材もワンパターンでいいんです。私が買ってくるものはほとんど決まって同じ。薄切り豚肉とカニかま、あとは応用がきくキャベツ、買い置きしておくタマネギ、ジャガイモなど使いやすい野菜とか。あ、カニかまはものすごく便利ですよ。チャーハンに入れたら息子は「うわ! カニチャーハンだ!」って。かまぼこだってバレないですから(笑い)。

料理名から料理を作らない!

「今日はなんの料理を作ろうかなあ」で考えるとたいへんなんですよね。ハンバーグにしよう、となったら、「ひき肉買ってこなくちゃ」「ソースはどうしよう」とか。「材料買ってこなくちゃ」から始まってしまうので、作るのがおっくうにならないためには、料理名から入らない。家にあるものから料理を作る。冷蔵庫に入ってる物をいろいろ炒めたそれは、名前もない料理でしょう。でも、家庭料理はそれでいいんじゃないかと思うんです。

 毎日同じ食材を使うと同じ料理になっちゃうのかというと、調味料やタレを変えれば印象が変わるので、そんなに考えなくても大丈夫。いつもはしょうゆ味だけどピリ辛にするとかオリーブオイルをかけるとか、チーズをかけてみたとか。ワンパターンの食材でも調味料や調理法で何パターンかアレンジできるというのを押さえておくと、できあがりは変わるから、家族は違った料理を食べている気分になると思います。

リアルご飯1

「リアルひとりお昼。冷凍ご飯と前夜のつまみと朝食の残りを集合させました。 それでもこのレベルは10段階評価で言ったら15!の基準超え。3か月に一度の“ハレの日”です(笑い)」

リアルご飯2

「料理教室を終えて腹ぺこ脱力で食べるご飯。試作の余りと残っていたかいわれをあしらいました。 【閲覧注意】画像ですが、こんなご飯でもいいんだ!って 皆さんに勇気をもってもらいたくてカミングアウトします(笑い)」

関連記事

トピックス

“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
尹錫悦前大統領(左)の夫人・金建希氏に贈賄疑惑(時事通信フォト)
旧統一教会幹部が韓国前大統領夫人に“高級ダイヤ贈賄”疑惑 教会が推進するカンボジア事業への支援が目的か 注目される韓国政界と教会との蜜月
週刊ポスト
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン