芸能

岩城滉一が明かす「田中邦衛さんとの最後の日」と「北海道移住計画」

aaaaa

田中邦衛さん追悼のコメントを出した岩城滉一

 今年3月、日本中が悲しみに暮れた田中邦衛さん(享年88)の訃報。田中さんの代表作といえば1981年から2002年まで放送された『北の国から』(フジテレビ系)だが、同作でまっすぐに生きる農家の青年・草太を演じたのが岩城滉一(70才)だ。

 家族同然の関係だった田中さんと岩城が最後に会ったのは、同じく『北の国から』で共演し2012年に亡くなった地井武男さん(享年70)のお別れの会。『北の国から』のほぼすべてのキャストが駆けつけた。そのときすでに岩城は田中さんの様子に異変を感じていた。

「もうずいぶん体調を崩していて、歩くのも危なっかしかった。それで『邦さん、大丈夫?』って声をかけたんです。邦さんは、僕の顔をじっと見つめたけれど、名前が出てこないようだった。だから、ふと思いついて『あんちゃんだよ。草太だよ。そ・う・た!』って言ったら、『おおー』って笑ってくれたんです。あの邦さん独特の曲がった口でね」

 病魔に襲われていた田中さんだが、「草太」の名前だけは忘れるはずはなかった。その後、悪化する田中さんの体調について人づてに聞くことはあった。しかし、そっとしておいてほしいとの田中さんの家族の意向を受け止め、見舞いに行くことはなかった。

 そして今年3月に田中さんが逝去すると、岩城は追悼コメントを発表した。

「あとから『コメントが短い』と言われたけど、本当に言葉がなかったんです。それでも何か言わなきゃと言葉を絞り出したけど……邦さんと地井兄ぃと僕はちょうど年齢が10才ずつくらい違うんだけど、2人ともいなくなってしまった。家族以上に一緒にいた関係だったから、本当に寂しくて。もっといろいろと話がしたかったですね」

 そう静かに語る岩城はいま、お世話になった北海道への移住を計画している。

「いまでも毎年、ツーリングで北海道を訪れているんです。その中で出会ったのが、摩周湖の近くにある弟子屈という町。来年から夏と冬に1か月くらいずつ、“移住”する予定です。短い人生だし、『北海道に恩返ししたい』じゃあないけど、北海道で何かできたら、という気持ちがあります」

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン