たしかに、協会HPでは名古屋場所のチケット販売についての説明で〈溜席4列目以降を1席空け使用、一部を一般販売予定〉としている。
「地方場所の維持員たちは年1回の本場所を楽しみにしている。今回は、去年の7月場所が東京開催になり、2年ぶりなのだからなおのことです。それなのに、維持員より土俵に近い溜席を一般に販売するなんて……。このところの東京開催の場所でも、同様に維持員が枡席に回されて、一般販売の客が溜席に座っていたという。もちろん、いろんな人が観戦するのはいいことだが、一括で多額の寄付をしている維持員たちが蔑ろにされていると感じる部分もある。
しかも、今度の名古屋場所の枡席では、面識のない維持員同士が“相席”になって、2人で4人用の席を一緒に使うことになる。マスクをしていて声援が禁止とはいえ、ソーシャルディスタンスが取れているとは言えない状況ではないか」(同前)
相撲の発展を願ってきた維持員たちの声は、協会にどのように響くのか。