ライフ

「リアルな出会いはフェイスブックに限る」と主張する男性たちの言い分

どのアプリが出会えるのか(イメージ、時事通信フォト)

どのアプリが出会えるのか(イメージ、時事通信フォト)

 かつて男性は女性ほど「婚期」というものを意識する必要はないといわれてきた。そのためか、男性でさえあれば40代、50代になっても若くて美しい女性と出会い、交際し、場合によっては結婚が可能だと期待している人が今も少なくない。だが、現実はシビアで、特別な金持ちだったり、有名芸能人だったりなどの特殊な条件でもなければ、思い描くような出会いはない。だが、フェイスブックなら可能性はあると信じている男性たちがいる。ライターの森鷹久氏が、いわゆる出会い系アプリとフェイスブックは違うと主張する彼らの思いを聞いた。

 * * *
 日本中のあらゆる場所に住む老若男女がスマホを持ち、気軽に様々なネットのサービスを利用できるようになった。生活が便利になったり、知りたい情報をすぐに調べることができたり、そして、出会いの形も変わった。

「世の中悪い人しかいません、基本的には性悪説ですよ。リテラシーは重要です」

 達観したような面持ちでスマホの画面に目を落とすのは、都内在住の出版社勤務・加藤一志さん(仮名・50代)。スマホの画面には、25億人以上のユーザー数を誇る世界ナンバーワンのSNS「フェイスブック」が表示されていて、加藤さんは慣れた手つきで新規メッセージが来ていないか、通知が来ていないかをチェックする。筆者が話を聞いた1時間ほどの間にも、およそ5分に一度はアクセスしている。スマホを持つと、条件反射的にフェイスブックアプリをタップしているというレベルだ。

 加藤さんがこの2年ほど日課にしているのが、フェイスブック上の「出会いコミュニティ」に参加し、自己紹介を書き込んだり、気になる女性にメッセージを送るなどの「婚活」である。様々な出会い系アプリ、サービスがある中でフェイスブックを使いつつづける理由について、次のように力説する。

「Tinder(ティンダー)やOmiai(お見合い)などのアプリ、サービスでは、やりとりは原則として一対一で行われますよね。登録したら、基本的にはお互いの合意がないとやりとりさえ始められないし、一方的にダイレクトメールを送りつけてくるアカウントもほとんどは詐欺のアカウントなんですよ。私も馬鹿じゃいし、それは知っていますから。その点、フェイスブックのコミュニティであれば、オープンな場所でまず、挨拶などのコミュニケーションを取ることが慣例になっている。だから、生身の相手と必ずやりとりができる。コメントの返事がなくとも、いいねなどのアクションが返ってくるだけでもいい。これは私の『発見』ですよ」(加藤さん)

 何よりも、女性のアカウントとコミュニケーションを取ることの重要性を説く加藤さん。もっとも、そのアカウントが、プロフィール写真通りの美しい女性本人なのかは不明だ。そもそも、女性になりすました、詐欺目的でカモを探している中年男性の可能性もあると思うのだが、加藤さんは、確かなコミュニケーションはフェイスブックが一番取りやすいのだと胸を張る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
日米通算200勝を前に渋みが続く田中
15歳の田中将大を“投手に抜擢”した恩師が語る「指先の感覚が良かった」の原点 大願の200勝に向けて「スタイルチェンジが必要」のエールを贈る
週刊ポスト
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
裏アカ騒動、その代償は大きかった
《まじで早く辞めてくんねえかな》モー娘。北川莉央“裏アカ流出騒動” 同じ騒ぎ起こした先輩アイドルと同じ「ソロの道」歩むか
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
【「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手】積水ハウス55億円詐欺事件・受刑者との往復書簡 “主犯格”は「騙された」と主張、食い違う当事者たちの言い分
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト