芸能

戸田恵梨香はハンサムウーマン 女性視聴者が『ハコヅメ』を支持する理由

2020年12月に戸田恵梨香と松坂桃李が入籍を発表(時事通信フォト)

話題作に次々出演(時事通信フォト)

 キャスティングされた段階で作品性が担保される貴重な役者の一人と言えるのではないだろうか。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、戸田恵梨香について考察した。

 * * *
 1日に何気なく目にするテレビCMの本数は数えきれません。大半は格別意識に上らないし覚えてもいない。「潜在意識に働きかけている」説もあるが本当かどうか。中にはCMそのものが「うるさい」「うざい」「汚い」とネガティブ面ばかり気になり、商品まで嫌いになってしまうこともある。

 大量に流れているCMの中で、しかし意図せず記憶に「残ってしまう」CMもあります。

 私にとっては戸田恵梨香さんのビジネスパーソン姿です。「私たちにお手伝いさせていただけませんか」とプレゼンする戸田さん。夜のニュース番組の時間帯等でよく見かける佐川急便のCMですが、内容というよりも戸田さんの凜とした姿・形に目が吸い寄せられてしまう。条件反射のように画面を見てしまう。惚れ惚れしながら。

「そのお悩み、お応えできます」

「この人なら大丈夫」と思わせる信頼感、バリキャリでありつつ冷たくなく、器の大きそうな人に見える。「胸がすく」という言葉がぴったりで、たった15秒未満という短い間に複数のことを感じさせるから不思議。

 そんな戸田さんのハンサムウーマン力の秘密を、今放送中のドラマが解き明かしてくれています。

『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系 水曜午後10時)は戸田恵梨香と永野芽郁のW主演で、ドラマの舞台は交番。刑事課の元エース藤聖子(戸田恵梨香)と後輩の新人警察官・川合麻依(永野芽郁)の2人が事件、社会の出来事、日々の雑務から恋愛まで奮闘する姿を描き出す。

 戸田さんが演じる藤聖子は警察学校を首席で卒業し、サバサバしていて忖度なしでハッキリものを言う。一般市民には丁寧に対面し、プライベートでは寂しがり屋で、後輩に対して愛情がある。

 一方、永野さん演じる川合麻依は、新任で仕事に迷い、純粋だがかなりの天然。流行や恋愛に疎い。凸凹コンビがバディを組むというのは、刑事ドラマでは定番的設定です。

 藤は口数は多くないが、語らせると実にキレ味がある。

「制服を着ている時は、警官の面構えでいろ」と後輩・川合に言う。ひよっ子の川合は「藤さんならこんな時どうするだろうか」と迷いながら考え、難しい局面を切り抜けながらたくましく育っていく。

 藤はいわば「ロールモデル」です。「ああいうふうになりたい」「あんな生き方をしてみたい」と思わせる存在。女だからできないという意識を次々にひっくり返す姿もカッコ良くて女が惚れる女性リーダー像。そう、CMの中の戸田さんのように。

関連キーワード

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン