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工藤会総裁・野村悟被告に死刑判決 法廷で威圧された裁判長の身は大丈夫か

工藤会の野村被告(中央左)、右には田上被告(写真/共同通信社)

工藤会の野村被告(中央左)、右には田上被告(写真/共同通信社)

 港湾事業の利権をめぐり元漁協組合長が殺害されるなど市民が襲撃された4事件について、福岡地裁は北九州市の指定暴力団工藤会総裁の野村悟被告の関与を認め、死刑判決を下した。指定暴力団のトップに死刑判決が下されるのは初めてのことで、暴力団社会にも動揺が走っている。

『サカナとヤクザ』などの著書があるフリーライターの鈴木智彦氏は言う。

「一般市民を容赦なく襲撃する工藤会に対しては、他の暴力団からも『やり過ぎだ』との声が上がるほどだったが、実行犯への指示が認められて死刑判決が出たことに、他の暴力団トップも衝撃を受けているはず。市民に暴力を振るうことにはどの暴力団も今後は慎重になるだろうし、より犯罪が表面化しないよう地下に潜る可能性がある」

 判決後、野村被告は足立勉裁判長に向かって「全部推認、推認。こんな裁判あるんか。あんた、生涯、このこと後悔するよ」と言い放ち、ナンバー2(会長)で無期懲役を言い渡された田上不美夫被告は「ひどいな、あんた、足立さん」「東京の裁判官になって良かったね」と名指しで威圧。

 裁判長は毅然とした態度で2度、「退廷してください」と求めたが、報復の危険性は明らかだ。

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