国内

工藤会総裁・野村悟被告に死刑判決 法廷で威圧された裁判長の身は大丈夫か

工藤会の野村被告(中央左)、右には田上被告(写真/共同通信社)

工藤会の野村被告(中央左)、右には田上被告(写真/共同通信社)

 港湾事業の利権をめぐり元漁協組合長が殺害されるなど市民が襲撃された4事件について、福岡地裁は北九州市の指定暴力団工藤会総裁の野村悟被告の関与を認め、死刑判決を下した。指定暴力団のトップに死刑判決が下されるのは初めてのことで、暴力団社会にも動揺が走っている。

『サカナとヤクザ』などの著書があるフリーライターの鈴木智彦氏は言う。

「一般市民を容赦なく襲撃する工藤会に対しては、他の暴力団からも『やり過ぎだ』との声が上がるほどだったが、実行犯への指示が認められて死刑判決が出たことに、他の暴力団トップも衝撃を受けているはず。市民に暴力を振るうことにはどの暴力団も今後は慎重になるだろうし、より犯罪が表面化しないよう地下に潜る可能性がある」

 判決後、野村被告は足立勉裁判長に向かって「全部推認、推認。こんな裁判あるんか。あんた、生涯、このこと後悔するよ」と言い放ち、ナンバー2(会長)で無期懲役を言い渡された田上不美夫被告は「ひどいな、あんた、足立さん」「東京の裁判官になって良かったね」と名指しで威圧。

 裁判長は毅然とした態度で2度、「退廷してください」と求めたが、報復の危険性は明らかだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
第69代横綱を務めた白鵬翔氏
白鵬“電撃退職”で相撲協会に大きな変化 旭富士のデビューほか「宮城野部屋再興」が前提とみられる動きが次々と
週刊ポスト
夫から殺害されたホリー・ブラムリーさん(Lincolnshire PoliceのSNSより)
《凄惨な犯行の背景に動物虐待》「妻を殺害し200以上の肉片に切断」イギリスの“怪物”が殺人前にしていた“残虐極まりない行為”「子犬を洗濯機に入れ、子猫3匹をキッチンで溺死させ…」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《株や資産形成の勉強も…》趣里の夫・三山凌輝が直近で見せていたビジネスへの強い関心【あんかけパスタ専門店をオープン】
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
30歳差コーチとの禁断愛の都玲華は「トリプルボギー不倫」に学んだのか いち早く謝罪と関係解消を発表も「キャディよりもコーチ変更のほうが影響は大きい」と心配の声
週刊ポスト
小芝風花
「頑張ってくれるだけで」小芝風花、上海でラーメン店営む父が送った“直球エール”最終回まで『べらぼう』見届けた親心
NEWSポストセブン
安青錦(時事通信フォト)
最速大関・安青錦は横綱・大の里を超えられるのか 対戦成績は0勝3敗で「体重差」は大きいものの「実力差は縮まっている」との指摘も
週刊ポスト
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの墓を参拝された天皇皇后両陛下(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《すっごいステキの声も》皇后雅子さま、哀悼のお気持ちがうかがえるお墓参りコーデ 漆黒の宝石「ジェット」でシックに
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた新木優子と元Hey!Say!JUMPメンバーの中島裕翔
《20歳年上女優との交際中に…》中島裕翔、新木優子との共演直後に“肉食7連泊愛”の過去 その後に変化していた恋愛観
NEWSポストセブン
記者会見に臨んだ国分太一(時事通信フォト)
《長期間のビジネスホテル生活》国分太一の“孤独な戦い”を支えていた「妻との通話」「コンビニ徒歩30秒」
NEWSポストセブン