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チュニジア生まれの辛ウマ調味料 話題の「ハリッサ」開発秘話

独特の技術でスパイスの香りと、濃厚な旨みや辛みをギュッと凝縮

独特の技術でスパイスの香りと、濃厚な旨みや辛みをギュッと凝縮

 唐辛子にクミンやコリアンダーなどのスパイスを合わせた調味料“ハリッサ”が話題だ。チュニジアをはじめ、地中海沿岸の国で愛されているという、この魅惑の味はどんなものなのだろうか。

「今、食卓に新たな味や珍しいスパイスを求めている人が多く、ちょっと足すだけで味がガラッと変わる、そんな香辛料を探していました」。

 こう語るのは、開発を手がけるハウス食品の戸矢崎裕希さん。そんな中、ここ数年で“ハリッサ”の検索数が急激に伸びていることに着目。

「商品化を決めたものの、日本では認知度の低いこの味をどう伝えていくか、そもそも商品名はハリッサでいいのか悩み、『カラウマ唐辛子』などわかりやすい名前の方がいいかと試行錯誤しました。

 しかし、あえて使い方や料理の写真を載せず、“ハリッサって、一体何?”と思ってもらえるようなパッケージで勝負したんです」

 そうして今年2月、ハウス食品から『魅惑のハリッサ』(95g、386円、編集部調べ)が発売。口コミでじわじわ広まり、4月にはタレントのバービーを起用したウェブCMで一気にブレイク。計画比170%の販売数を記録した。

「味の秘密は、油の中でスパイスを焙煎する独自の製法。ヤミツキになる味を追求しました」(戸矢崎さん)

 餃子にちょい足ししてみたら、スパイシーで刺激的。自宅にいながら、旅気分も味わえそうだ。

取材・文/岸綾香

※女性セブン2021年9月9日号

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