ビジネス

北海道密着コンビニ「セイコーマート」が50周年 大手が真似できない強さの源泉

北海道を拠点に1171店舗展開するセイコーマート

北海道を拠点に1173店舗を展開するセイコーマート

 北海道を主戦場とするコンビニエンスストアの「セイコーマート」(以下、セコマ)が8月に創業50周年を迎えた。道内に1000店舗以上を展開し、道民に愛され続けているセコマ。その人気の秘密をジャーナリストの山田稔氏がレポートする。

 * * *
 毎年のように北海道を訪れている。そのたびにセコマの店舗をのぞき、道内産の商品を探すのが楽しみの一つだ。

 今年もいくつかの気になる商品を購入した。「北海道産とうもろこしでつくったトルティーヤチップス」「増毛町産洋なしゼリー」「北海道メロンソフト」などなど。手ごろな価格で地元産を使用した商品を楽しめるので、実は道外から訪れる観光客にも人気となっている。

 ちなみに同社によると、この夏のヒット商品は「Secoma京極の名水ブラック珈琲 無糖」(本体価格100円)、北海道産乳原料100%使用の「Secomaバニラバー」(同70円)などだという。

道内産の商品が多く、観光客にも人気(セイコーマート)

道内産の商品が多く、観光客にも人気(セイコーマート)

北海道のコンビニでは3軒に1軒がセコマ

 今や道民ばかりか、全国からの観光客にも支持を集めているセコマだが、その第1号店がオープンしたのは1971年8月10日だった。酒の卸をしていた創業者が、米国で成長していたコンビニに目を付け、札幌市内に1号店をオープンしたのがスタートだ。

セイコーマート1号店のオープン当時(写真提供/セイコーマート)

セイコーマート1号店のオープン当時(写真提供/セイコーマート)

 創業者はその後、酒屋に声をかけ続けたが100店舗になるまでに10年かかったという。ちなみにコンビニ最大手セブンイレブンの創業は1974年だから、現存するコンビニの中ではセコマが最も古い存在である。

 現在の店舗数は1173店。北海道1081店、茨城83店、埼玉9店となっている(8月末現在)。北海道にはセブンイレブンが1005店、ローソンが679、ファミリーマートが241店を展開している(各社のHPより)。道内においてはセコマが4社の中でもっとも多く、シェアは約38%に達する。ざっくり言えば、北海道のコンビニの3軒に1軒がセコマということだ。

関連記事

トピックス

愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
羽生結弦が主催するアイスショーで、関係者たちの間では重苦しい雰囲気が…(写真/AFLO)
《羽生結弦の被災地公演でパワハラ告発騒動》アイスショー実現に一役買った“恩人”のハラスメント事案を関係者が告白「スタッフへの強い当たりが目に余る」
女性セブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
『ここがヘンだよ日本人』などのバラエティ番組で活躍していたゾマホンさん(共同通信)
《10人の子の父親だったゾマホン》18歳年下のベナン人と結婚して13年…明かした家族と離れ離れの生活 「身体はベナン人だけど、心はすっかり日本人ね」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン