国内

愛子さま、12月で20才に 「女性天皇」実現に向けた議論も加速

(撮影/JMPA)

皇居・御所に引っ越しをされた(9月6日、東京・千代田区 撮影/JMPA)

 上皇陛下は9月6日、歴代天皇の中で最高齢(3万2032日)になられてから初めて外出された。

「皇居から出られる際、車窓を全開にされ、にこやかな表情でお手振りをしてくださいました。ご退位後、ニュースでもほとんどお姿を見る機会がなかったので、お元気そうな姿がうれしかったです」(居合わせた人)

 近頃の上皇陛下は、皇居の生物学研究所で魚類のハゼの研究をされたり、お住まいの仙洞仮御所で美智子さまとお庭を散策されたりしてお過ごしだという。生前退位をされて以降、穏やかに暮らされている上皇ご夫妻だが、長く懸念されている事柄がある。

「『安定的な皇位継承』についてです。上皇ご夫妻は、かねてより皇族の減少を強く憂いておられ、万が一にも皇統を途絶えさせぬよう、女性宮家創設や、女性・女系天皇実現について思案されてきたそうです。政治サイドでは、『上皇ご夫妻は女性天皇容認にも異を唱えられはしないだろう』と認識されています」(皇室ジャーナリスト)

 その日、奇しくも女性皇族を巡る新制度について、画期的な報道があった。

《天皇ご一家と4宮家存続の構想 政府、女性皇族が継ぐ案を想定》(共同通信)

 現行の制度では、女性皇族は結婚に伴い皇族の身分を離れなければならない。しかし、現存の4宮家を存続させるために、天皇家に長女の愛子さまが残り、秋篠宮家を次女の佳子さまが継がれる案が政府内で浮上しているという。皇室記者が解説する。

「報じられた『4宮家存続構想』は、女性皇族が結婚後も皇室に残る選択肢を作るという点で、女性宮家創設に近い案だと考えられます。ただし、そう難しく考える必要はありません。そもそも日本の一般家庭では“男子しか家を継げない”という家督相続制は戦後すぐに廃止され、現代では、性別や年齢に関係なく相続できることが当然のことです。皇室の“家”も、より常識に近づくということでしょう」

 その構想が報じられると、ネット上に書き込まれたのは、こんな声が大半だった。

「男女差別は時代遅れ。そもそも、男女の平等は憲法で定められている。女性天皇は認められるべき」
「天皇は、直系の長子優先がいいと思う。国民の声を反映して、いまの時代に合った皇室になってほしい」

 天皇家に愛子さまが残られるのであれば、いずれ「天皇家の当主=天皇」に愛子さまがなられる可能性も残るということだ。共同通信が行った世論調査(2020年4月)では女性天皇の実現に85%が「賛成」と答えるなど、女性天皇実現はもはや国民のほぼ総意である。一方で、天皇家は、長く男系男子によって継承されてきた。

「『万世一系』という男系維持の観点から、女性天皇の子供が天皇になる『女系天皇』に反対の立場の人は少なくない。しかし、女系反対派でも、『男系の女性天皇』に賛成する人は、案外多いのです。つまり、“愛子天皇”が望ましいと考える人は圧倒的に多数だといえるのです」(前出・皇室記者)

関連記事

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン