芸能

NHKアナ好き識者座談会 民放アナにはない魅力はどこから生まれるのか?

NHKアナは民法アナと何が違う?(写真は和久田麻由子アナ/ロケットパンチ)

NHKアナは民法アナと何が違う?(写真は和久田麻由子アナ/ロケットパンチ)

 ニュース番組や情報番組など、様々な番組で活躍するNHKのアナウンサーたち。東京五輪の開・閉会式での実況でも話題になった。そこで、芸能界きっての「NHKアナファン」であるテリー伊藤氏(71)、生島ヒロシ氏(70)、永島敏行氏(64)がその魅力を分析、和久田麻由子アナ(32)には「小宮悦子アナのような存在感」との絶賛、桑子真帆アナ(34)には「硬軟合わせ持つ」とし、井上あさひアナ(40)には「ゲストを引き立たせたつつ発揮する総合力はすごい」と評価した。そんな識者たちが、NHKアナの魅力がどこからくるのかという点について、語った。(全4回の最終回)

 * * *

心ときめく3トップ

永島:そもそもNHKのアナウンサーって、どこか民放とは違う魅力を持っていますよね。

テリー:採用基準が民放とは違うんですよ。民放の女子アナがスポンサーを意識して採用されるのに対し、NHKは国民から徴収する“受信料”を意識する。それがバックにあるから、朝ドラのヒロインのように老若男女に愛されるキャラクターが求められる。例えば井上アナは美人だけど、やや控えめでしょう。民放基準では選ばれなかったかもしれません。

生島:NHKと民放では 育て方も違いますよね。

テリー:民放ではスケベなことを言うお笑い芸人に対応する必要があるけど、NHKの女子アナはそんな“荒れた場”がない環境だから、すくすく育ちます(笑)。

永島:1年目でデビューする民放アナとは違い、NHKの場合、若手時代にはまず地方局に入って高校野球の地方大会の実況などで鍛えられると聞きます。

生島:地方局にいる時はアナウンサーとしての訓練だけでなく、街の人との付き合い方や仕事とのかかわり方などをトータルで地道に学び、徐々に中央に近づいていきます。叩き上げが地方から中央に上るピラミッドができているんです。

永島:井上アナにしても岡山出身で、鳥取や広島の放送局を経て東京アナウンス室勤務になったらしいです。そして女子アナといえども周囲から特別視されていない印象がありました。打ち合わせの席でもいちスタッフというか、目立たない。

 実際に局員と飲みに行っても必ず割り勘で、みんな電車に乗って帰ります。井上アナも私鉄でNHKに通勤していると言っていましたし、花形のアナウンサーであってもNHKの職員という意識が強いのでしょうか。

生島:民放のテレビ局員よりも控えめな生活を強いられている部分はあるでしょうね。

テリー:それは間違いなくあります。今の時代って、“あざとかわいい”女子アナが受けていますよね。元TBSアナウンサーの田中みな実なんかは典型で、僕はよく冷やかしていたけど人気は抜群でした。でもNHKはそれを許しません。もしNHKに田中のような人がいたら上司が注意するだろうし、視聴者が受け入れない。キャピキャピする女子アナが民放に増えれば増えるほど、NHKの女子アナの輝きが増すんです。

関連記事

トピックス

真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
社会人になられて初めて御料牧場でご静養された愛子さま(写真/JMPA)
愛子さま、社会人になられて初めて御料牧場でご静養 “新天地”でのお疲れを癒されて
女性セブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
大越健介氏が新作について語る(撮影/村井香)
『報ステ』キャスター・大越健介氏インタビュー「悩んだり、堂々巡りする姿を見せることもキャスターの仕事の1つだと思っています」
週刊ポスト
5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
宮沢りえの恩師・唐十郎さん
【哀悼秘話】宮沢りえ、恩師・唐十郎さんへの熱い追悼メッセージ 唐さんの作品との出会いは「人生最高の宝物」 30年にわたる“芸の交流”
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン