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スワローズ対ヤクルト?フジが不慣れな若手アナに野球実況を任せる思惑

ヤクルトの対戦相手がスワローズ?(時事通信フォト)

ヤクルトの対戦相手がスワローズ?(時事通信フォト)

 シーズン終盤にまさかの紅白戦か? いよいよ大詰めのプロ野球ペナントレースで、テレビ中継中に“珍事”が起きた。9月5日、CS放送「フジテレビONE」で中継された「ヤクルト対広島」で、試合中に実況アナが「スワローズ対ヤクルト」と連呼してしまったのだ。

 実況を務めていたのは、フジテレビの今湊敬樹アナ(2018年入社)。この日が実況デビューだったこともあり、ツイッター上では批判の声より「めちゃくちゃ見てみたいぞ」「空耳かと思った」といった微笑ましく受け止める投稿が目立っていた。

 入社4年目の今湊アナは趣味が野球。実況デビューを前に、フジテレビアナウンサーの公式インスタグラムで「明日、初めて野球実況を務めます。試合は東京ドームで行われるスワローズ対カープの一戦です。解説の江本孟紀さんと野球の面白さをお届けできるように頑張ります!」と意気込みをつづっていたが、緊張しすぎてしまったのだろうか……。ふだんは舌鋒鋭い江本氏も、事情を知ってか知らずか「スワローズ対ヤクルト」には一切触れることがなかった。

 フジテレビの野球中継をめぐっては、昨年もフジテレビの上中勇樹アナ(2016年入社)が「二塁に送って、一塁へ送球。ダブルアウト!!」と「ダブルプレー」を大胆に言い間違えたり、投手の防御率「4.91」を「4割9分1厘」と表現したりといった“迷実況”が話題を呼んだばかり。なぜ不慣れな若手アナに野球実況を任せるのか。そこにはフジテレビのこんな思惑があるという。テレビ局関係者が語る。

「かつてはプロ野球中継と言えばスポーツ実況の花形でしたが、CS放送がメインの今は若手の練習場所という意味合いも強い。最初は多少ミスをしても、徐々に経験を積んで五輪やWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)などの大舞台で実況できる人材に育てたいという局の方針から、失敗を恐れず起用しているのでしょう」

「スワローズ対ヤクルト」の件は、もちろんミスはミスだが、この程度のミスならまだかわいいもの。今回は迷実況として話題になったが、将来、これを笑い話として吹き飛ばせるほどの名実況アナとして育ってほしい。

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