福島氏は子供の頃から「朝食はしっかり食べなさい。食べないと頭が回らない」と言われて育ったそうだが、そうした経験のある人は多いだろう。

「以前は“脳は糖分しか栄養にできない”というのが常識でした。しかしいまではケトン体という、脂肪を分解してできる物質も脳を動かしてくれることがわかってきた。むしろ空腹な状態を保ち、ケトン体をエネルギーとして脳を動かすほうが、集中力が切れず、クリエイティブな仕事ができると考えられます」(同前)

 福島氏は胃の不調を訴える患者にも炭水化物抜きの食事をすすめているという。

「朝はパンをやめてベーコンと卵だけにする。最初の2~3日は空腹との戦いですが、私はゴマ油をかけたり、野菜にオリーブオイルをたっぷりかけて食べたりして空腹を紛らわせました。2週間実践すれば、胃の不調が消え、効果が実感できると思います」(同前)

※週刊ポスト2021年10月1日号

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