ルーズソックスの売れ行きについて、靴下メーカーのタビオはこう答える。
「弊社では1990年代からルーズソックスを取り扱っていましたが、ここ最近は種類を減らしてだんだんと廃番に向かっている状態でした。それがここ最近、ティーン向けのファッション誌を中心にお問い合わせを多くいただくようになりました。読者の方たちから“今、気になるアイテム”としてルーズソックスが上げられているようです。“再び注目されている”という手応えを感じています」(プレス室)
ブーム再燃の背景には、「今の時代ならではの理由もある」と、前出の原田氏が語る。
「コロナの影響もあります。学校の授業がオンラインになり、制服を着る機会がめっきり減りました。そのため、彼女たちは高校時代しか着られない制服を普通に着るのではなく、“デフォルメ”したい欲求に駆られている面があるでしょう」
SNSに投稿されている女子高生たちの写真には、友達数人でお揃いのルーズソックスを履き、遊園地などで撮られたものが多い。学校で友達と会う機会が少なくなったぶん、思い出作りのツールとしてルーズソックスを活用しているのかもしれない。