試合終了後、セルジオ氏は試合をこう総括した。

セルジオ氏:中国の監督はチームを動かすより、髪の毛ばっかり動かしてた。
松木氏:動かしてた。しかも、フーフーフーフー言いながらね。フーフーフーフー言いながら。
セルジオ氏:疲れただろうね。
松木氏:フーフー言っちゃってたゲーム中、って感じだね。
セルジオ氏:途中で指示しなくなったね、彼ね。

 中国監督に対して「最後の采配」とばかり言っていたセルジオ氏を冷たくあしらうのではなく、同じ監督の話題で続けながらも「髪の毛フーフー」で徐々に会話の主導権を握り、最終的にはセルジオ氏に「髪の毛ばっかり動かしてた」と言わせた松木氏。

 視聴者の気持ちを第一に考えながら、共演者を否定せずに、その枠内で新たな話題を見つけ、場を盛り上げていく――。なぜ、人々が松木安太郎氏の話術に魅了されるか、よく理解できた一戦となった。

■文/岡野誠:ライター。松木安太郎研究家。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)では本人へのインタビュー、野村宏伸など関係者への取材などを通じて、人気絶頂から事務所独立、苦境、現在の復活まで熱のこもった筆致で描き出した。田原の1982年、1988年の全出演番組(計534本)の視聴率やテレビ欄の文言、番組内容なども巻末資料として掲載。

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