精度は年々向上
様々な地震を予測してきた地震解析ラボだが、平井氏は「観測に影響するノイズの除去技術の進化などにより、地震の発生時期や震源域、大きさなどを予測する精度が年々向上している」という。
地震解析ラボはこれらの予測を個人や法人に向けて、3~7日以内に「いつ」「どこで」「どの程度」の地震が発生するかの情報をメールマガジンやアプリで配信し、警戒が必要な期間を警告している。
そして平井氏は、地震予測にとって本当に大切なのは「予測が出てから」だと語る。
「日本の地震対策は予測や研究が進んでいますが、地震が発生する前の情報提供や、地震発生前に取るべき行動の周知が進んでいません。
弊社の地震情報を活用し、個人や企業などが地震発生前に行なうべき準備や対策を確認してほしい。地震予測はゴールではなく、対策の始まりだということをみなさんにも知っておいてもらいたいです」(平井氏)
※週刊ポスト2021年10月15・22日号