【Q3】「ヤクザ映画はリアルか、マンガか」
『グッドフェローズ』『パルプ・フィクション』『アイリッシュマン』など、相応にマニアックで興味深かったのだが、ヤクザ映画には日本人らしさの描写が欠かせないだろうと判断し、マフィア・ギャング・韓国ヤクザ・香港ヤクザ映画はすべて除外した。最近の邦画にもヤクザ映画はあるので、リストアップしていたタイトルを伝えても反応は薄く、興味を持てないようだった。
「昔はよくヤクザ映画を観たが、今はほとんどみない」(60代の山口組系組長)
面白いヤクザが撮られれば、全盛期のようにヤクザたちの支持を集めるに違いない。
【プロフィール】
鈴木智彦(すずき・ともひこ)/1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。近著に『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(小学館文庫)。
※週刊ポスト2021年10月15・22日号