2015年は岡田の長い反抗期が終わりを告げた年と重なる。この森田の言葉が関係しているのかは、岡田にしかわからない。
森田と岡田の成長は、グループ全体にも影響を及ぼしてきた。
最年長のリーダー・坂本と最年少の岡田の年齢差は9才。岡田はデビュー当時、坂本に何度も怒られ、「ホント怖くて、ほとんどお父さんだった」と、後年語っている。
長い下積みを経験してようやくデビューを果たした年長組の「トニセン」と、年少組の「カミセン」の関係は時間とともに変わっていった。
「デビュー当初こそトニセン主導で物事が決定していましたが、近年は岡田さんと三宅さんの発言が多くなっているようです。そこに森田さんが局所的にアイディアを付け加えるケースが多い。年長組は以前のように意見する機会は減り、年少組が決めた内容に穏やかに頷くというのがここ数年のパターンです。カミセンが成長したことで、安心してグループのことを任せられるようになったということでしょう」(前出・テレビ局関係者)
デビュー当時のV6は、森田と三宅が絶対的な2トップとしてグループをけん引していた。26年の時を経て、劣等感と憧れの間で揺れた岡田も中心メンバーとなり、実力派のトニセンの3人が支える。最高のチームワークを誇る6人が、間もなくV6としての最後の日を迎える。
※女性セブン2021年11月4日号