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1600万円で「宇宙人解剖フィルム」を買ったテレビマン 勝負の結果は?

UFO番組を手がけていたテレビプロデューサーの小川謙治氏

UFO番組を手がけていたテレビプロデューサーの小川謙治氏

 謎に包まれたUFOや宇宙人という存在。近頃は、テレビ番組で取り扱われる機会も減っているが、かつてはUFOを特集番組が視聴者の好奇心を刺激していた。そんな番組を手掛けていたのが、テレビプロデューサーの小川謙治氏だ。

〈宇宙人の解剖を撮影したフィルムがあるらしい〉。1995年、民放局で数多くのUFO番組を手がけていた小川氏はそんな仰天情報を得てイギリスに飛んだ。

「ロズウェルで墜落したUFOに搭乗していた宇宙人の死体を、米軍関係者が解剖する様子を撮影したとの触れ込みでした。現物を見ると宇宙人とは断定できないものの、何らかの生物が確かに解剖されているようで、フィルムを公にする価値があると判断しました」

 持ち主の映像作家は手付金として1600万円を要求した。放送するテレビ局は未定だったが、小川氏が所属する番組制作会社の社長は「勝負」に出て、現金で著作権を買い取った。

「その後あるキー局では『怪しすぎる』と企画を却下されたが、フジテレビで放送が決まった。私はフィルムの信憑性を確かめるために各分野の専門家を訪ね、『本物の宇宙人か不明だが、解剖の手順は正しい』とのお墨付きをもらいました」

 1996年2月、ビートたけし、大島渚、伊集院光など豪華な出演陣を招いて、夜7時から宇宙人解剖フィルムの特番が放送された。

「ゴールデンタイムに謎の宇宙人の解剖シーンを流した反響は大きく、視聴率は20%を超えた。その後も続編やUFO特番が続々と決まり、あのフィルムのおかげで私たちは潤いました(笑)」

※週刊ポスト2021年11月5日号

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