世界的に人気のあるスニーカーブランドと言えば、ナイキなどのアメリカの企業のブランドになるが、米中の緊張関係が続いている中でも、そういったブランドは若者から支持されているのだろうか。
「アメリカとの関係悪化が大きく取り上げられていたときは、アメリカ製品を買い控えたりすることはあったようですが、それも一時的なものにすぎませんでした。“国潮”といって国産の商品を買おうという風潮はあるにはあるが、やはりナイキの限定モデルなど、世界で人気のあるものは中国でも人気だという構図は変わりませんね」(高口氏)
今後も中国のスニーカーブームは過熱していくのだろうか。
「中国共産党はすでにスニーカー投資を問題視しており、これはいかがなものかと、人民日報で取り上げたりもしているので、いつかは手入れが入るでしょう。中国ではいろんなところで投資熱やプチバブルが起きては消え、起きては消え、を繰り返している。今回のスニーカー投資も、いずれ熱が冷める可能性は十分にあります。もともとの価値自体は大したことないわけですから、いつ崩壊してもおかしくないですね」(高口氏)