スポーツ

羽生結弦、ライバル絶不調の裏で新SP完成 ピアノ曲が世界一への序曲に

(写真/AFLO)

新SPのピアノ曲をお披露目か(写真/AFLO)

「明らかに今夜はよくなかった」。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦となるスケート・アメリカが、ネバダ州ラスベガスで10月22日(現地時間)に開幕した。ショートプログラム(SP)4位、フリープログラム(FP)でも2位にとどまり、まさかの最終順位3位に終わったネイサン・チェン選手(22才)は、淡々と反省の弁を述べた。

 このところ負けなしだったチェン選手の敗戦という、衝撃的なスタートとなった今シーズン。気になるのは11月12日からのNHK杯で初戦を迎える、羽生結弦選手(26才)のプログラムだ。

「FPは昨シーズンに引き続いて『天と地と』になることが決まっています。SPについては、まだ明かされていません」(スポーツジャーナリストの折山淑美さん)

 だが、ここにきて新情報がもたらされた。『日刊スポーツ』(10月19日付)が、次のように報じたのだ。

《NHK杯では新SPのピアノ曲もベールを脱ぐ》

 これについて折山さんは「まだ定かではありませんが」と前置きしつつ、こう語る。

「昨シーズンのSPではロックナンバーを選びました。本当はピアノ曲をやりたかったけれど、なかなかいい曲が見つからなかったから。羽生選手はもともとピアノ曲が好きで、インタビューでも“ピアノ曲は自分でいられる心地よい曲”と語っています。ピアノ曲は自分の気持ちをうまく投影できるし、しっかり音を拾いながら滑ることができるからだそうです」

 SPがピアノ曲なら、FPの『天と地と』とのバランスもいい。

「FPで力強さを、SPで繊細さを見せたいというのは、平昌五輪のFPで『SEIMEI』、SPでショパンの『バラード第1番』を使ったときと同じです。それだけでなくSPでは洋、FPでは和の両面を見せたいという意図もある。バランスを考えても、SPにピアノ曲を使うのは納得がいきます」(折山さん)

 また、元アイスダンス選手で現在はKOSE新横浜スケートセンター専属インストラクターの木戸章之さんは、羽生選手がFPを変えなかった理由をこう推測する。

「FPの曲はそのままにして、その分4回転半はじめ、大技に集中したいという気持ちがあるのでしょう。それだけ羽生選手の4回転半に対する思いは強い」

 さらに折山さんは、『天と地と』を継続するのは「まだ未完成だから」だとも語る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
フレルスフ大統領夫妻との歓迎式典に出席するため、スフバートル広場に到着された両陛下。民族衣装を着た子供たちから渡された花束を、笑顔で受け取られた(8日)
《戦後80年慰霊の旅》天皇皇后両陛下、7泊8日でモンゴルへ “こんどこそふたりで”…そんな願いが実を結ぶ 歓迎式典では元横綱が揃い踏み
女性セブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン