国内

薬の「危ない飲み合わせ」を防ぐ方法 おくすり手帳、検索の活用を

「おくすり手帳」で薬の危ない飲み合わせのリスクを軽減

「おくすり手帳」で薬の危ない飲み合わせのリスクを軽減

 症状などに合わせ医師や薬剤師から出される「薬」と、食べ物やサプリなどの健康食品との組み合わせによって、薬の作用が強められたり、反対に弱められたりすることもある。そういった薬の危ない飲み合わせを防ぐために今すぐ活用できるのが、「おくすり手帳」だ。銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘氏が語る。

「おくすり手帳は医師・薬剤師・患者さんの情報共有を円滑にする非常に大事な伝達ツールですが、実際にちゃんと活用できている人は10人に1人もいないと思います」

 おくすり手帳といえば通院時や薬局で薬を処方される際に提出し、「書き込まれるモノ」と考えがちだが、長澤氏は「むしろ自ら積極的に書き込んでほしい」という。

「気付いていない方も多いと思いますが、おくすり手帳には既往症やアレルギーの有無、薬の副作用の経験や服用中のサプリなどについて患者さんが記載する欄が設けられています。薬剤師の立場としては、この欄にご自身で色々と注意点を書いてもらえると大変助かります。これは医師も同様だと思います」

 長澤氏が特に書き込んでほしいと話すのが、「サプリと食べ物」だ。

「医師も薬剤師も『他の薬を飲んでいますか?』というのは必ず聞きますが、日常的に摂られている食事やサプリメントについてはあまり聞きません。自分でいま飲んでいるものを書き起こしてみると自分の生活を見直すきっかけにもなると思います。また複数の医療機関を受診している人もおくすり手帳は必ず1冊にまとめてください」

 まずは自ら記録していく習慣をつけたい。

ファンケルが始めた「検索サービス」

 薬との危ない飲み合わせを防ぎたいのはサプリメントなどを販売するメーカー側も同様だ。健康食品やサプリの販売大手・ファンケルは今年6月、ネット上で同社のサプリや健康食品120種類と約3万種類の薬の「飲み合わせ」をセルフチェックできる検索サービスを始めた。

関連記事

トピックス

米国の大手法律事務所に勤務する小室圭氏
【突然の変節】小室圭さん、これまで拒んでいた記念撮影を「OKだよ」 日本人コミュニティーと距離を縮め始めた理由
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
職場では研究会の運営や、情報誌の編集に当たられているという(4月、東京都八王子市。時事通信フォト)
【ほぼ毎日出社】愛子さま、上司と積極的にコミュニケーションを取って奮闘中 女性皇族議論が進まない状況でますます仕事に没頭か
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
中森明菜復活までの軌跡を辿る
【復活までの2392日】中森明菜の初代音楽ディレクターが語る『少女A』誕生秘話「彼女の歌で背筋に電流が走るのを感じた」
週刊ポスト
世紀の婚約発表会見は東京プリンスホテルで行われた
山口百恵さんが結婚時に意見を求めた“思い出の神社”が売りに出されていた、コロナ禍で参拝客激減 アン・ルイスの紹介でキャンディーズも解散前に相談
女性セブン
真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト