そんな大倉が所属する関ジャニ∞がメンバー揃ってジャニーズWESTのライブを観に来ているのを目にしたこともある。ただ見学していただけではない。マスコミ席の最後部でバインダー片手に何かを懸命にメモしていた∞メンバー。
後からWESTに取材したら、ライブの構成からMCに至るまで、逐一、感想を記し、“ダメ出し”の材料にしていたというのである。もちろん、“ダメ”だけでなく、“OKポイント”も多く記してあったうえ、丁寧なアドバイスもくれたそうで、WESTのメンバーは、「本当にありがたい」と∞に心から感謝していた。
そのジャニーズWESTにインタビューをすると、必ず出てくるのが、デビュー前の関西ジャニーズJr.の“仕事”についてなのだ。
たとえば「最近、嬉しかったことは?」と尋ねると、「後輩の●●の舞台が決まった」「それを移動車の中で知り、嬉しくて大声を上げてしまった」と。横で聞いていた他のメンバーも「ほんまに喜んでたなぁ」「(移動車の)窓が開いていて横を通るおっちゃんらが目ぇ丸くして驚いてたなぁ」などと話に加わり、こちらが書かざるを得ないようなエピソードとして話をまとめあげるのである。
V6のラストライブではグループが塊に
コロナ禍、主演舞台が休止になってしまった某関西ジャニーズについては、「舞台、どうなった? 休止? あいつ、また暇になる」とポツリ。これは私にではなく、担当マネジャーとのやりとりなのだが、その間、私のほうをチラチラと見る。なんとか、当該タレントについての質問を私にさせ、記事化がダメなら、どこかで話題にしてほしいという目で訴えかける上級テクニックだ。
「なにわ男子」の活躍についても、素直に喜んでおり、「よろしくお願いします」とまで言ってくる。「僕らも負けていられない」といった台詞が出て来ても良さそうなのに、それもない。関西ジャニーズ全体で盛り上げて行こうという姿勢なのである。