なかでも『ゼクシィ』のCMガールは、加藤ローサさん、倉科カナさん、広瀬すずさん、新木優子さん、吉岡里帆さんらが務めたポジション。また、井桁さんは、本田翼さん、内田理央さん、新川優愛さんらとともに『MORE』の所属モデルを務めています。どちらも若手女優の登竜門であり、いかに井桁さんの素質が評価されているかがわかるでしょう。
これまで井桁さんは身長170cmのスタイルと、はじけるような笑顔が広告業界で評価されていたものの、一般的な認知度はもう1つ。CMや雑誌に出演しても、正統派の美人であるがゆえに、商品を引き立てるモデルとしては最適でも、人々の印象に残りづらいところがありました。
たとえば、『日鉄興和不動産』や『東京都 新型コロナウイルス感染症対策』などのCMが頻繁に流れていた当時も「あの美女は誰?」という声が挙がりながら、それほど認知度は高まらず現在に至っています。では、なぜ『おしゃれクリップ』に抜擢されたのでしょうか。
女性から嫌われない現役モデル
『おしゃれクリップ』はこれまでのシリーズと比べると、セット内にクローゼットルームを作ってファッションをフィーチャーしたり、最後に着飾った上で写真を撮ったりなど、よりスタイリッシュなテイストを押し出した番組。その点、現役『MORE』モデルの井桁さんは最適な存在で、ゲストとファッションについて言葉を交わすシーンも用意されています。
また、『おしゃれ』シリーズは資生堂の一社提供番組。番組の間に放送されているCMには石田ゆり子さん、長澤まさみさん、常盤貴子さんなど、女性が憧れるようなタイプの美女たちが登場しています。
つまり、「女性層の支持を集められる人」であることが重要であり、美女でありながら気取ったところや嫌みのない井桁さんは打ってつけの存在。実際、化粧品検定2級の持ち主であるにもかかわらず、そばかすを隠さず、むしろ「チャームポイント」としているほか、大きな口を開けて笑い、食べる姿なども含めて、女性から嫌われやすいところがほとんどありません。
さらに、時折見せるノリの良さも魅力の1つ。たとえば、番組最後に写真撮影をするシーンでは、カメラマンを務める山崎育三郎さんの「いげちゃん、(ゲストを)笑わせてあげて」という無茶振りに応えておどけたり、きゃりーぱみゅぱみゅさんがゲストのときに「私もナイトブラ派」と明かしたりなど、バラエティらしいノリを感じさせるシーンがありました。
14日の放送でも、ゲストのレスリング女子50キロ級金メダリスト・須﨑優衣選手と同じ早稲田大学であることから意気投合して盛り上がるシーンが予告されています。コンビを組む山崎さんが落ち着いたトーンであるため、単に「美人モデルであればいい」ということではなく、井桁さんのような適度なノリのよさも求められているのでしょう。