スポーツ

女子フィギュア五輪代表争い 「紀平復活」が待望される背景

NHK杯で優勝した坂本花織選手

NHK杯で優勝した坂本花織選手。4回転やトリプルアクセルは跳ばず、安定感で五輪を狙う(時事通信フォト)

4回転のない坂本選手優勝の裏で、欠場者続出

 先日行われたフィギュアスケートのNHK杯(グランプリシリーズ第4戦)で、女子は坂本花織選手が優勝した。この優勝でグランプリファイナルへの出場権も確保し、北京五輪代表に近づいた。

 女子フィギュアスケートは、来年2月に行われる予定の北京五輪代表争いがかつてないほど混戦状態になっている。日本選手の中で唯一4回転とトリプルアクセルを試合で決めたことのある紀平梨花選手が、怪我のため、NHK杯を欠場。これによって五輪「3枠」をめぐる戦いは激化した。

 五輪選考基準には基本的に、全日本選手権、またグランプリシリーズでの結果が求められる(※)。グランプリシリーズを2戦とも欠場した紀平選手は、全日本一発で、結果を出さなければいけない状態だ。9月にコーチを変え、練習拠点をカナダへと移した。環境変化が演技にどのような影響を及ぼしているかも、いまだ未知数である。

 トリプルアクセルと4回転に取り組んできた紀平に対し、坂本は、練習していた時期もあったが今季は高難度ジャンプを捨て、「安定感」と「質の高さ」で勝負する。その作戦が、NHK杯ではぴたりとはまった。ちなみに今回のNHK杯は、紀平だけでなく、ロシアの有力2選手も怪我のために欠場している(一人は、練習滑走中に負傷し棄権)。高難度ジャンプは怪我と隣り合わせだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン