国内

細木数子さん 不動産王が終の棲家に選んだ意外な「庶民的物件」

終の棲家に選んだのは意外な場所(写真/共同通信社)

終の棲家に選んだのは意外な場所(写真/共同通信社)

「あんた、地獄に落ちるわよ!」。そんな決めゼリフで一世を風靡した細木数子さんが11月8日に呼吸不全で亡くなった(享年83)。

 細木さんといえば、中国の算命学や易学を元にした『六星占術』の生みの親で、関連著書の発行部数は累計1億部を突破。

「テレビのレギュラーを多数持っていた2000年代前半は、著書の印税も合わせて年収20億円超とも言われました」(スポーツ紙記者)

 莫大な収入の使い道の一つが不動産だった。

「都心の一等地に事務所や大豪邸を建て、京都には別荘のほか、70億円かけて寺院を建立したという報道もありました」(同前)

 そんな華やかな世界に身を置き続けた“女帝”だが、終の棲家に選んだのは意外な場所だった。細木さんを知る芸能関係者が語る。

「2018年に東京と埼玉の県境に事務所名義でマンションを購入しました。決して著名人が住むような高級エリアではなく、物件自体も億ションとはほど遠い庶民的なもの。都心のもうひとつの邸宅や京都の別荘で過ごすこともあったようですが、“不動産王”としての顔を併せ持つ細木さんが最後に購入したのがこんなにも質素な物件だったことは意外に感じました」

 細木さんの事務所は「マンションを購入した事実はありません」と回答したものの、購入当時、本誌がマンション住人を取材すると、細木さんとスタッフの出入りする姿が目撃されており、「まさかここにあの細木さんが住んでいるなんて……」と口を揃えて驚いていた。

「80歳を超えて体力も衰え、騒がしい都心のど真ん中ではなく、静かな地で過ごしたいという意向もあったのではないでしょうか。あるいは晩年の姿を周囲に見せたくなかったのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 女帝の“終活”は静かなものだった。

※週刊ポスト2021年12月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン