管理栄養士の浜本千恵さんは、低カロリー食品の中でも特にきのこを推奨する。
「きのこ類にはとりわけ脂肪燃焼を促すビタミンB2が多く含まれています。便通をよくする水溶性食物繊維も多い。たっぷり食べてほしい食品です」
おせち料理は選んで食べよう
低カロリー食品でお腹を満たし、年末年始のごちそうは“おいしいものを少しだけ”がダイエット成功の鍵のようだ。しかしその際、食べる量を減らしすぎるのも逆効果となる。管理栄養士の金丸絵里加さんはこう注意を促す。
「正月太り対策には食べる量を減らす“減食”もポイントになりますが、ただ減らすだけでは栄養バランスが崩れ、結果的に免疫力や筋力の低下を招き、代謝も落ちるし何より健康でなくなる。スリムな体は健やかな心身あってのもの。大切なのは、余分なものは減らしながら、体に必要な栄養素はきちんと摂ることです。
ランキングに入っている食品に加え、ビタミンや食物繊維、ミネラルが豊富な野菜は積極的に食べてほしい。特にこの時期の旬である小松菜や春菊などの青菜類や、白菜やねぎなどの淡色野菜は栄養価も高くおすすめです」
食事の際に食べるものをある程度選別することも大切だと話すのは前川さんだ。
「例えばおせちの中では、数の子やえびは糖質が少なくたんぱく質も豊富なため多めに食べ、甘いものは糖質が多いので控える。鍋物も低糖質食で糖質制限にうってつけだが、シメにうどんや雑炊をするとその意味を失います。自身で食事内容をコントロールできるようになれば無理なくやせることができます。また、煮しめや筑前煮などを作るときに、砂糖の代わりにラカントSなど低糖質の甘味料を使うのもいいでしょう」
長期休みのうえにイベントも多いこの時期は、つい夜更かししたり生活リズムを乱してしまったりしがちだが、佐々木さんはそんなときこそ生活習慣を整えることが大切だと強調する。
「新年は気持ちも新たに、生活習慣を見直すいいチャンスです。食事ももちろん、散歩やストレッチ運動など、無理なく毎日続けられる運動を始めてみてほしい」
一年の計は元旦にあり。最強食品ランキングを片手に、健康でスリムな体を手に入れよう。
※女性セブン2021年12月16日号