「良いね~。最近突っ込むヤツいないんで」
『キンワカ60分!』で若林は“欽ちゃん”と呼ぶだけでなく、コント55号と萩本欽一への興味を抱きながら本人に迫り、時に意を決して突っ込んだ。それが、40代で予備校に行き、60代で野球の監督になり、70代で大学に通った萩本の“人と違うことをする”という徹底した信条を浮き彫りにさせ、リスナーの興味と笑いを生んだ。
ゴールデンから深夜に時間帯を下げた『しくじり先生』(テレビ朝日系)について、萩本は「最初はしくじりだったんだけど、だんだん苦労話になってきたんだね」「そんなにしくじったヤツって、芸能界にいないもんな」と分析した後、「(番組を見るということは)若林はそんなに嫌いな方に入ってないんだ」と語った。
すると、若林は「嬉しい、めちゃくちゃ好きだから欽ちゃんのこと。俺、ファンですもん。僕はとにかくコント55号のネタが好きで」と口にし、「絵画」「やきそば」と具体的なコント名を挙げて、思いを伝えた。その後、若林は「(テレビマンや共演者など)いろんな人と仲良くならないと、結局六本木や西麻布に行かないと上にいけないのかと思って」など萩本に悩みを相談していく。
一方で、若林は果敢さも持ち合わせていた。コント55号のネタで飛び跳ねている萩本に言及し、「運動神経良かったんですか?」と聞くと、欽ちゃんは「運動会でね、一等賞」と告白。その後、「だって、欽ちゃん走り見てごらんよ。肘が横に出るんだよ? 小学校の運動場ってカーブ、カーブ、カーブだよ」と話すと、若林はすかさず突っ込んだ。
若林:『欽ちゃん走り』って運動会のカーブで生まれたんですか?
萩本:そうそうそう。
若林:嘘だよ、絶対(笑)。
(中略)
若林:そうか、東京の小学校だからグランドが狭いから。
萩本:大体、まん丸だもん。
若林:嘘だよ、絶対(笑)。
萩本:言い方悪い、ほとんどまん丸ね。
若林:だから『欽ちゃん走り』なのね。そんなうまいこといくかな(笑)。
その後、テレビ番組の寿命についての話に切り替わると、萩本は若林に心を許していく。
若林:さっきの『しくじり先生』がその話ですよね。ゴールデン上がって、深夜下がっちゃって。
萩本:はっはっはっは。
若林:笑ってんじゃないよ!
萩本:はっはっはっは。
若林:まだやってんだよ!
萩本:良いね~。最近突っ込むヤツいないんで。若林、俺のこと時々突っ込むんだよ。なんか快感だね。
若林:ホントですか。
萩本:80過ぎるとボケしかできない。
若林:ヒヤヒヤしながらだけど。