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カルーセル麻紀 脳梗塞を経験して知った「かりつけの医師の大切さ」

救急搬送された日のことを回想するカルーセル麻紀

救急搬送された日のことを回想するカルーセル麻紀

 誰にだって、急に災いが降り掛かってくる可能性がある。もしも、急に病気にかかったらどうすればいいのか──。カルーセル麻紀(79才)が脳梗塞を発症したのは一昨年の4月のことだ。

「自分では自覚がなくて。実はその前の晩にテキーラを飲んで寝ようとしたら、口の端からこぼれてうまく飲めなかったことがあったんだけど……。いまにして思えば、あのときから脳の血管に血栓が詰まっていたのよね」

 そう当時を振り返り、カルーセルはたばこに手を伸ばす。

「でも、運がよかった。生かされたなって気がするの。いろいろな偶然が重なって命拾いしたんですよ」(カルーセル・以下同)

 病院へ救急搬送された日の朝はいつも通りに起きて、庭の手入れをしたという。部屋に入った途端に電話が鳴り、それは友人からだった。

「私から何度も連絡していたのに、折り返してこないから心配していたんです。コロナに感染して隔離されていたりしなきゃいいけどって。

 そうしたら予感的中。持病が重篤化して集中治療室にいたらしいんです。彼が『ほんとに死ぬかと思った!』って泣き叫ぶ声を聞いて、私はなんだか知らないけど急に怖くなったのよね」

 もし、その友人からの電話がなかったら、運命は違う方向へ向かっていただろう、と回顧する。

「それで、なんだかじっとしていられなくて、北海道で暮らす妹の家に電話したの。そうしたら妹が『話し方が変よ。ろれつがまわってない』って、私の異変に気づいたのね。

 それで、たまたま妹の家にいた看護師をしている姪っ子と電話を替わってくれて、私が『そういえば、さっきからコーヒーがうまく飲めないのよ。口の中を噛んじゃうし。いまもティッシュで押さえながら……』って言ったら、話を遮るように姪が、『脳梗塞だと思うから、すぐに救急車を呼んで!』って言ってくれたんです」

 ところが、そのときは「救急車だなんて大袈裟だ」と一笑にふし、「明日、病院へ行くから大丈夫」と答えて電話を切ってしまう。

「でも、本当は考えがまとまらなかったんですよ。救急車ってどうやって呼ぶんだっけ?みたいな感じで。怖いわよね。頭がモヤモヤして優先順位がわからなくなってしまうなんて。挙げ句に面倒くさいから放置しておこうって判断しちゃうなんて。

 だから、救急車の呼び方と、搬送してもらいたい病院の名前なんかを紙に書いて電話のそばに貼りつけておくことをおすすめします。ひとり暮らしをしているシルバー世代のかたは特に」

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