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崖っぷちの中田翔 ポイントは「下位打線でもやる気を維持できるかどうか」

今年はどうなる?(時事通信フォト)

今年はどうなる?(時事通信フォト)

 いよいよキャンプインとなるプロ野球。来たるペナントレースに向けてもがいているのが、各球団の“崖っぷち”にいるキーマンたちだ。そのひとりに、巨人・中田翔(32)がいる。

 昨季は、チームメートへの暴力行為が問題となり、後に日ハムから巨人に無償トレード。巨人移籍後は、34試合で打率.154、3本塁打、7打点と不本意な成績に終わり、ファーム行きも経験するなど散々な結果だった。

「昨季の中田の不調は、体調面ではなくメンタル面が原因だったと言われています。日ハム時代は『親分』と呼ばれていましたが、実は凄く繊細な性格。周囲にどう思われているか気にするし、期待されることを意気に感じるタイプです。昨季は、移籍したばかりで慕う人も少なく恐々とプレーしているように見えました」(巨人番記者)

 落ち込みが目立った中田だったが、昨オフからはウエートトレーニングで下半身を中心に徹底的に追い込み、体重を92kgから109kgに増量させた。沖縄・石垣島の公開自主トレでは、筋骨隆々の姿を見せ、「今は自信しかない」と意気込みを口にし、後輩の秋広優人(19)から「翔さん」と慕われる様子も見受けられた。

 かつての“らしさ”を取り戻しつつある中田には、目下こんな不安もある。

「期待されることで実力を発揮する中田に、本来ならクリーンアップを任せたいところですが、4番の岡本和真(25)の後を打つ5番はメジャー通算96本塁打のポランコ(30)が務める予定で、3番の候補には丸佳浩(32)や坂本勇人(33)がいる。中田は6番以下の打順での起用が現実的です。下位打線の起用でもやる気を維持できるかが今季のポイントになってくるでしょう」(同前)

 果たして彼の口ぐせ通り「レベチ(レベルが違う)」となった姿を見せる日は来るか。

※週刊ポスト2022年2月11日号

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