国内

バッグ、傘、眼鏡、帽子…美智子さまのご愛用品から学ぶ大人のエレガンス

帽子にチューリップの差し色をされた美智子さま。“第3の色”とお呼びになったとも

2011年の全国植樹祭にて。差し色のチューリップがシックな装いに花を添えて(2011年5月21日、写真/雑誌協会代表取材)

 令和の時代になっても、いまなお変わらぬ輝きを放ち続ける上皇后美智子さま。その上品さはファッション感度の高さ、きめ細やかなお心遣いは小物選びにも現れている。ご自身でお召しになるものから贈り物まで、美智子さまのセンスを見ていきます。

【帽子】

2011年の全国植樹祭にて

訪問先によって選ばれていたという、帽子を彩る花(コサージュ)。美智子さまは差し色を”第3の色”と呼んでいらしたという(写真/雑誌協会代表取材)

 美智子さまの帽子といえば小さな小皿帽が印象的だが、これは、お召し替えで髪形を直す必要がない、挨拶をするときにつばが当たらない、お隣の陛下の姿を隠さない……等の配慮から。海外の王室からも高い評価を得たこの帽子を作り上げたのは、日本を代表する帽子デザイナー・平田暁夫さん(享年89)だ。暁夫さん亡き後は、娘の平田欧子さんが制作してきた。

「美智子さまは『あなたも被って確認してね』とおっしゃるのですが、確かにどんなに完璧に仕上げたと思うものでも、被ってみるとここを変えた方がいいと気づかされることがあるのです。被る側の視点を忘れないというのは、美智子さまに教えていただいたことです」(平田さん)

 気に入ったデザインは何度もお直しされるという。

「似合う形や色が年々変化することをよくご理解されています。唯一無二の存在感、エレガンスはこういうところから生まれるのだと感じました」(平田さん)

■オートモード平田
住所:東京都港区西麻布4-8-1

代表の平田欧子さん

代表の平田欧子さん

立体感ある利本が印象的な、三重県でのご視察時(2019年。写真/雑誌協会代表取材)

立体感あるリボンが印象的な、三重県でのご視察時の装い(2019年。写真/雑誌協会代表取材)

リボンやコサージュのバランスはお被りの際にご自身で調整されるという(2018年5月16日、全国赤十字大会。写真提供/日本赤十字社)

リボンやコサージュのバランスはお被りの際にご自身で調整されるという(2018年5月16日、全国赤十字大会。写真提供/日本赤十字社)

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン