芸能

日本中がワクワクした『夜ヒット』の沢田研二 ド派手パラシュート衣装の秘話

沢田

大きな話題を呼んだ『TOKIO』のパラシュート衣装

 1968年11月から1990年10月まで22年にわたり放送された歌番組『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)。毎回、生放送で多くの歌手が楽曲を披露する『夜ヒット』では、テレビ史に刻まれるべき、衝撃的な“衣装”も登場した。なかでも、数々のインパクトのある衣装で登場したのが、ジュリーこと沢田研二だ。

 ジュリーの衣装担当のデザイナーの早川タケジさんは、これまで手掛けた「会心作」として、『カサブランカ・ダンディ』や『サムライ』の衣装とともに『TOKIO』のパラシュート衣装を挙げている。番組の立ち上げから参加し、1977〜1987年にプロデューサー兼総合演出を担当した疋田拓さんは、こう話す。

「出演が決まった歌手には、スタッフが必ず話を聞きに行き、近況などの情報を得てから構成を決めます。どのような衣装か、歌詞も曲のイメージもしっかり聞いたうえで、どんなセットにし、どんな演出にするのかをテレビ局側が決めます。歌手からの要望をそのまま受け入れることはありませんでしたが、曲をより魅力的に視聴者に届けるために私たちが誠心誠意考えて作り上げるセットは、歌手からの信頼を得ていて、本番当日に見るのを楽しみにしてもらっていました」(テレビプロデューサー・疋田拓さん・以下同)

 そんなスタッフ陣が驚いたのがこの衣装。横幅にして約12m、高さ約7m、奥行きが約6mは必要となるパラシュートは、衣装というよりセットといってもいいものだった。

「これほど巨大なものを持ち込んだのは、沢田さんが最初で最後だったと思います(笑い)。これを生かしながらどのように演出するのかを考えるのは、難しいけれど楽しかった」

 夜ヒットでは同曲を4回披露しているが、ドライアイスを床に這わせて雲に見立て、その上を浮遊しているように見せたり、パラシュートの電飾が目立つよう、照明を落として暗闇にするなど、毎回工夫を凝らしたという。

関連記事

トピックス

大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
大谷翔平、始球式サプライズに「なんてナイスガイなんだ」と全米絶賛 幻となった“真美子夫人の始球式”は7月以降に実現の可能性
女性セブン
9月の誕生日で成年を迎えられる(4月、東京・町田市。写真/JMPA)
【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
女性セブン
【ネットは見なければ平和】大ヒットエッセイ『九十歳。何がめでたい』が映画化、佐藤愛子さんのかっこよすぎる生き方と考え方
【ネットは見なければ平和】大ヒットエッセイ『九十歳。何がめでたい』が映画化、佐藤愛子さんのかっこよすぎる生き方と考え方
女性セブン
所属事務所は不倫を否定(時事通信フォト)
《星野源と新垣結衣が完全否定》「ネカフェ生活」NHK・林田理沙アナとの疑惑拡散の背景「事務所が異例の高速対応」をした理由
NEWSポストセブン
スキャンダル写真で芸能界を震撼させた『BUBKA』
《90年代アイドルを震撼させた月刊誌『BUBKA(ブブカ)』》の創刊編集長が急死していた スキャンダル写真で物議「スクープ100万円」「複数訴訟」の全盛期
NEWSポストセブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
5月に入り病状が急変し、帰らぬ人となった中尾彬さん
【中尾彬さん逝去】数か月体調優れず、5月に入って容体が急変 葬儀は近親者のみ、妻・池波志乃さんは憔悴しながらも参列者に感謝
女性セブン
新しいヘアースタイルの大谷翔平
《大谷翔平の新ヘアスタイル》“切ってもらうと成績が向上する”と評判の美容師が担当 ソウルで水原被告と一緒にカット、料金は大谷が支払う
女性セブン
全国赤十字大会ではスピーチに目を潤ませる場面もあった(4月、東京・千代田区。写真/JMPA)
『虎に翼』を楽しんでいらっしゃる雅子さまと愛子さま 女性天皇への期待高まるなか、揺れるお立場に「日本初の女性弁護士の物語」を重ねられて
女性セブン
女子ゴルフ界の新星として注目を集める清本美波
【プロテストでトップ合格】女子ゴルフ界の新星・清本美波、女子大生と二足のわらじを履く18歳「目標はタイガー・ウッズ」
週刊ポスト
詐取の疑いで逮捕された元宝塚“大滝子”こと光原エミカ(HPより)
《『水ダウ』ざます企画に出演》元宝塚・月組トップスターが現金1000万円詐取の疑いで逮捕「ディナーショーが8万円に値上がり」ファンが察知した違和感
NEWSポストセブン
亡くなったシャニさん
《7か月を経て…》ハマスに半裸で連行された22歳女性が無言の帰宅、公表された最期の姿「遺体の状態は良好」「肌もタトゥーもきれいに見える」
NEWSポストセブン