血圧を穏やかにする丁寧な暮らし方
加えて、血圧を穏やかにする生活習慣はどのようなものがあるのか、以下に紹介しよう。
●血圧を正しく測ることからスタート
最初の3~4日は3回ずつ測り、その平均値をとること。「緊張していると高い」「高い血圧値結果を見るとさらに高くなる」など自分のクセを知るうちに、計測のコツがつかめる。
血圧を測るタイミングは、朝ならトイレを済ませて、朝食を取る前、夜なら就寝前、トイレを済ませてからがベストだ。
●風呂は重炭酸浴で血圧安定
ドラッグストアで入手できる重炭酸入浴剤で、風呂の質を高めよう。重炭酸泉に含まれる重炭酸イオンは、血管や血液と同じく中性に近いpHで、表皮から毛細血管へ浸透しやすい。重炭酸イオンが血管の内膜へ到達するとNO(一酸化窒素)の産生を促すため、血管が拡張するという仕組みだ。また、通常の風呂と比べて入浴後も体が冷めにくい。
●血管の老化防止には口腔ケアも肝心
歯周病菌や虫歯菌が傷ついた歯肉などから血液に流れこむと、血管内の炎症が慢性化し動脈硬化を招くことも。高血圧と口腔ケアの怠慢は密接に関係している。ケアグッズを活用し、口腔はいつも清潔に。
取材・文/山本真紀
※週刊ポスト2022年2月18・25日号