2年目で大ブレイクした坂本勇人。背番号も61から6に変更となった(2008年。時事通信フォト)
「秋広の場合、対外試合を含めた実戦の序盤からアピールしていかないと、オープン戦途中での二軍落ちもあり得る。巨人は層が厚いですし、原監督は若手、ベテラン問わずに実力至上主義を掲げていますからね」
秋広は本職のファーストでは中田翔や中島宏之、ウィーラー、今キャンプから挑戦しているセンターにはチームの主軸である丸佳浩というライバルがいる。
「紅林や村上は一発の打てる大型野手という魅力があり、その点では秋広も同じです。鍵になるのは守備力でしょう。紅林は前半戦はエラーも目立ちましたが、持ち前の強肩と守備範囲の広さがあった。坂本は及第点を残していた。村上はサードの守備はまだまだでしたが、ファーストではなんとか乗り切れた。
もうひとつ、“運”を引き寄せられるかもポイントです。紅林は2年連続最下位のチームで、若手を抜擢しやすい状況でした。坂本は開幕戦セカンドでのスタメンでしたが、二岡智宏の故障で2戦目から本職のショートに回り、その後二岡が復帰してもその座を明け渡さなかった。不慣れなセカンドだったら、1年定着できたかはわかりません。村上の場合は、畠山和洋の成績に陰りが見えてきて、一塁のポジションが空いていた」
今季から松井秀喜の背負った55番を身に着ける秋広。球団やファンの期待に応えられるか。