【1】自分は女子会で出てきた大皿のサラダを取り分ける係になりがちだ
「YES」の人は「自分の世話より人の世話」を優先してしまうタイプ。とても「いい人」だが、更年期障害という面から見ると「気働き上手は病みやすい」。もし、自分が色々と抱えすぎて、疲れ気味だと感じたら、意識的に「自分ファースト」を貫いて、自分のことを労わってあげることが症状悪化を防ぐひとつのコツになる。
イラスト/渡邉杏奈(MONONOKE, Inc)
【2】持ち歩くバッグは重量級
自分の鞄がいつも重いという人は、良く言えば慎重派で、悪く言えば心配性。漠然とした不安に包まれていて、気付くと不安の種を探している感じ。それ故、色々な場面で予防線を張りまくり、保険をかけたくなったりする。それはそれで手堅い生き方であるとも言えるが、問題は、そのために神経が疲れ果ててしまうこと。自分を否定せずに、丸ごと認めてあげられるようになると症状緩和にも効いてくる。こういう場合はある程度の“開き直り”が有効。「自分はこういう性質(たち)」と割り切り「安心安全な重いバッグ」と共に生きることをまずは我が身に許そう。
イラスト/渡邉杏奈(MONONOKE, Inc)
【3】友人と別れる改札口で、振り返るべきか否かで迷う
ランチ会の後などで友人と「またね」と別れる際、振り返るべきか否かで迷うならば、もしかすると“病み女”の素質あり。ここらあたりで、自分の流儀について考えてみることをお勧めする。振り返る派も振り返らない派も両方正しい。「相手は振り返るかな?」「振り返らなかったら悪いかな?」というような些細なことが気になるならば、自律神経に及ぼす影響大。自律神経の安定には相手の行動に一喜一憂しないってことも大事だからだ。もし、正解があるとすれば「自分が心地よいほうを選ぶ」。これを意識するだけでも、些細なことには揺れない自分が作れるのだ。まずは「自分はどうしたいのか?」ということを意識していこう。
やまざき氏によると、不調は心よりも先に体のほうに出やすいのだそうだ。典型的な症状としては、まず始めに「なんだかダルい」が現れて、次に「胃腸が痛い」「頭が痛い」「腰が痛い」というような症状が出始め、頭の中はその痛みのことで一杯。体調が悪くなるので、それにつられて気持ちが乱れ、生活の質も低下、ついには布団から起き上がれないという事態も珍しくはないらしい。体と心は一心同体なので、弱る時は同時に弱っているのだが、心よりも体のほうがより正直なのだろう
では、更年期の不調から抜け出すためには、どうすればよいのか。
「女性は器官が複雑なので、壊れやすい体を持っている上に、先述したように、ホルモンの影響も受け続けています。女性の体は、思うよりもずっとデリケートなのだということを当の女性本人に知っていて欲しいのです」と語るやまざき氏の提案はこうだ。