小池の演技力には共演者も「場の空気を全部持っていっちゃう」と舌を巻く(C)NHK

源頼朝を演じる大泉洋との息もぴったり(C)NHK

 作家・角田光代の人気小説を映画化した『八日目の蝉』をはじめ、これまでに6回、小池の出演作品に携わった成島出監督は「小池栄子は“本物”だ」という。

「小池さんは文学座とか青年座とか大きな劇団で演劇を学んだわけではないのに、俳優としての技術をちゃんと身につけています。いろんな舞台を観たり舞台に立ったりするなかで、自力で掴んでいったのでしょう。それだけ貪欲なのに、その貪欲さが下品じゃない。女優だなと思いますね。

 それは彼女の演技にも通じていて、どんなに下品な役をやっても下品なセリフを言っても、決して下品になり切らずどこか品格がある。それがすごく不思議です。昔の女優さんはそういった風格を持っていたんだけど、今の女優さんにはなかなかいない。小池さんは、今や数少ない品格のある女優の一人ですね」

 成島監督も小池に信頼を寄せる。

「僕にとって小池さんは、一番信頼のおける女優ですね。ハマる役があれば、まず第一に彼女から考えていきたいし、また次も一緒にやりたいと思わせてくれる。そんなふうに思われるのって、実は大変なことなんですよ。しかも彼女はその期待に毎回応えていますからね。

 彼女は自分の役に覚悟もあるし責任も持っている。人任せにしないんです。恩義や感謝も忘れない。どこか侍のようなところがあります。そういうところも彼女の魅力の1つです」

 視聴者だけではなく演劇関係者からも絶大な支持を得る小池栄子。今後の活躍への期待が高まる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン