あまり見せ場のなかったセペダ(時事通信フォト)

あまり見せ場のなかったセペダ(時事通信フォト)

セペダ、フランシスコの「最初の5試合」の打撃成績

 一方、セペダは2014年の5月12日に来日し、3日後にいきなり4番・レフトで先発出場。2打席目に来日初安打、初打点を記録し、3試合目には初ホームランを放ったものの、その後は快音が止まり、打率1割台と低迷した。原監督は我慢して6月7日まで4番に置いたが、その日の西武戦でセペダに代打・中井大介を送った。翌日控えに回ったセペダは代打で起用され、ホームランを放って意地を見せたが、その後シーズンを通して見せ場はほとんどなかった。

 阪神とのクライマックスシリーズファイナルステージでも1戦、3戦とチャンスに代打で起用されるも併殺打などで結果を残せず、4 戦の9回に呉昇桓から代打ソロホームランを放つも、焼け石に水。チームは4連敗で日本シリーズ進出を逃した。

 体重110キロを超えたフランシスコは2015年の4月22日に来日し、5月2日の阪神戦に3番・ファーストでデビュー。来日初安打、初打点でお立ち台に登ったが、その後は三振の山を重ね、度重なる拙守もあり、わずか5試合で二軍落ちに。その後、一軍に上がることなく、打率1割6分7厘、三振11、失策2の記録を残して、日本を去っている。

「これらの例を考えても、ポランコやウォーカーには十分な調整期間を与えてから一軍に上げた方がいい。セペダにしてもフランシスコにしても、もっと日本野球に慣れされる必要があった。フランシスコは明らかにウエイトオーバーで、動けていなかった。

 巨人の外国人野手はスタートの5試合で結果を出せなければ、その後に浮上するのは難しい。原監督の第3次政権初年度のビヤヌエバも1割4分3厘、昨年途中加入のハイネマンも1割8分8厘と、5試合で結果を出せなかった。その後も目立った活躍はほとんどできず、今では、ファンの記憶の彼方へと飛んでしまいました。

 例外としては、一昨年のパーラが開幕2戦目に1号3ランを放ち、5試合で4割3分8厘と打ちまくったものの、途中ケガもあって、成績が尻すぼみとなって1年で解雇されています。シャークダンスでチームにも馴染んでいましたし、2年目を迎えていれば、また違った結果が生まれたかもしれませんが、巨人は活躍するまで待ってくれる球団ではありません」

 外野には松原聖弥などの若手がおり、ウィーラーという日本で実績のある外国人もいる。どこまで調整できているかわからない新外国人を敢えて開幕から使う必要があるのか、指揮官も頭を悩ませるところだろう。良いスタートを切って、シーズンを通して活躍してもらうためにも、ポランコ、ウォーカーに一定の調整期間を与えるかどうか、原監督の采配に注目したい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン