森喜朗・元首相も「女性の会議は長い」発言で炎上した(時事通信フォト)
性差別と考えられる発言だが、ストーン監督は聞き流しており、この発言が国際的に問題になることもなかった。
「プーチン氏はこれまで何度もセクハラ的発言や性差別発言を繰り返してきましたが、多少物議は醸すもものの不問に付されてきました。イスラエルのモシェ・カツァブ元大統領に強制わいせつ容疑が持ち上がったときには、『10人をレイプした強い男性でうらやましい』と失言しまたが、このときも強烈なブラックジョークとして扱われただけでした。
自戒を込めて言いますが、日本を含めた西側諸国のメディアは、プーチン氏に対して“今では自国から消えたマッチョな男性像”を投影して、持ち上げてきた側面がある。実は発言だけ聞くと、盟友である森喜朗氏の『女性の会議は長い』発言と同レベルなのですが、なぜかプーチン氏の場合は容認されてきた。そうしたメディアの報じ方も今後、見直すべきかもしれません」(同前)
冷静沈着というイメージそのものも正しかったのかどうか、検証が必要だ。