『ぴったんこカン・カン』終了の影響は大きい(2003年の番組スタート時。時事通信フォト)

『ぴったんこカン・カン』終了の影響は大きい(2003年の番組スタート時。時事通信フォト)

金曜のゴールデンタイムの視聴率が低迷

 安住アナが昨年10月から『THE TIME,』を始めたことで、金曜20時台で高視聴率を取っていた『ぴったんこカン・カン』が終了した。

「局では、この影響の方が大きいかもしれません。金曜のゴールデンタイムの視聴率が低迷しているんですよ。基本的には19時台は浜田雅功さん司会のバラエティ番組『オオカミ少年』、20時台は笑福亭鶴瓶さんと今田耕司さんが司会で、芸人が自分の一番良いネタを披露する『ザ・ベストワン』、21時台は『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』のラインナップです。

 しかし、視聴率が取れないので、毎週のように2時間特番を連発せざるを得ない。長尺にしたほうが視聴者の接触率は増えるので、苦しい時に使う作戦です。そうしても、『オオカミ少年』や『ザ・ベストワン』は世帯5%前後で、コアも高くありません。しかも、18時台の『Nスタ』が世帯8%くらい取っているのに、3%も落ちているので厳しいですね」(TBS関係者)

 数年前まで世帯2ケタが当たり前だった『金スマ』の視聴率も下がってきているという。

「今では10%になかなか乗らない。もともとF3(女性50歳以上)の数字が高い番組で、昨年春にTBSが『新ファミリーコア』を重視する方針に変えてから、『金スマ』のテイストはだいぶ変わりました。ドキュメンタリータッチからバラエティ色が濃くなりましたが、そうなると金曜のTBSは19時台から3時間もバラエティを続けることになる。今回の改編で曜日の移動も含めて、どれかの番組に手をつけるかと思いましたが、全てそのままでした。もう少し様子を見るのでしょう。ただ、番組の内容は変化していくはず。それでも数字が上がらなければ、10月の改編では大きく変わるのではないでしょうか」(放送記者)

 TBSは高視聴率の『ぴったんこカン・カン』を終了させてまで朝帯に安住アナを起用しただけに、『THE TIME,』も金曜ゴールデン帯も、目に見える結果が早く現れてほしいところだろう。

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