(写真/時事通信社)

「戦争反対」のプラカードをテレビの生放送で掲げた女性局員は、反戦の意志を事前にSNSへ投稿していた(写真/時事通信社)

 キエフ出身のミキータさん(32才)は、大学時代からスペイン・バルセロナで暮らしている。戦争の第一報を知ったのは家族からの電話だったと話す。

「戦争が始まったのは午前4時頃でしたが、キエフにいる家族がそれを知るまでには少し時間がかかり、午前6時くらいに私のところへ父から電話がありました。

 戦争になるかもしれないという噂は半年ほど前からあったのですが、まさか現実になるとは思わなかった。父から報告を受けたときは、信じられないという気持ちと怒りでいっぱいでした」(ミキータさん・以下同)

 ミキータさんの父親は、現在は西ウクライナに避難しているという。

「父とはスカイプ(無料のビデオ通話サービス)で連絡を取っています。最近は空襲警報が鳴っても気にならないほど慣れてきたと話していました。ウクライナの人は愛国心が強いので、最後まで戦う気持ちです。

 ゼレンスキー大統領は、すぐ退避するだろうと思っていたのですが、キエフに残るとSNSで表明してから人々の見る目が変わりました。さらに支持率が高まっています」

 祖国に関する最新情報を、毎日SNSで収集しているというミキータさんが頻繁に利用しているのが、「Quora(クオーラ)」というコミュニティーサイト。質問に対して専門家や詳しい人たちが回答する「Yahoo!知恵袋」のようなサイトで、特にアメリカやヨーロッパで人気のサービスだ。

「SNSでよく話し合うのは、情報が『真実』か『偽物』かということ。いまはロシア側からもウクライナ側からもフェイクニュースが出ていて、正しい情報を見極めることが難しくなっています。

 日本の人たちがSNSを通じて戦争の情報に関心を持ち、ウクライナを支援してくれるのはとてもうれしい。ですが、『とりあえず“いいね”を押しておいて、後から調べればいいや』という使い方では意味がない。しっかり内容を読み、意味があると思った情報を拡散してほしいですね」

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